österreich

たくさんの人に助けられながら生きています。Österreichという名前でたまに音楽を作ることがあります。

根源らしくないもの

 ぽす、とライターの火、せり出て、揺らめく、窓を下地に、地上絵を描く、題名、ほのお。西武新宿線が減速する音、停止する瞬間、指をそっとくぐらせてみる。アツツツツ。…

さあ、みんなで

 ある日突然体に機関銃を打ち込まれた。感覚をどれだけ遡っても在るべき痛みはそこにはなかった。骨、皮、それと肉が、ぷらぷらと頼りなく繋がった体を見て、途方に暮れた…

供養の会「風邪をひいてうなされている時に見たとってもエモーショナルな夢」

 そこは何処かの高校の校庭だった。秋の終わり、少し曇った鈍い空気の漂う夕暮れだった。  僕は校庭の端っこの銀杏が立ち並ぶ所に一人座り、味の無いガムを食べながらた…

供養の会「まち針の季節」

 一年の焦燥はたった五秒の決断で打ち砕かれた。私が行き先の分からぬバスに揺られている理由は、ただそれだけ。失恋旅行なんて俗っぽいモノ、嫌ってたのになあと思いなが…

供養の会「la mars」

 放課後、美化委員会の教師に教材室の掃除を頼まれた。ニヤケ顔でお願いする中年教師の顔が、この子は断る術を知らない、と言っているように見えて不愉快だったけれど、や…