手の感覚を鍛える 続編

「手の感覚を鍛える」

このテーマの記事が人気のようなのでもうひとつ書きたいと思います。

以前の記事では手関節周辺にフォーカスした話が多かったんですよね。

これらのトレーニングって、つまり腕や指先に力を入れずに、入ってくる感覚を純粋に受け取るというところに繫がってくるんですよね。

実際の臨床で患者さんに触れるときに、自分の手が緊張していれば、それはやはり組織が緊張しているのだと認識してしまいます。

この誤差をなるべく無くしたいというところが大事なんです。

自分の手の機能を100%とした時。

受容器として80~90%、運動器として10~20%という形で組織にコンタクトするのが大切です。

これはすべての徒手療法に共通する大切なことです。

運動療法やPNFとかハンドリングなんかでも応用が利きます。

そんなこと言っても

「手に力を入れずに動かすなんて無理だ。」

「どこに力を入れたらいいのか分からない。」

そうなんです。その意見はその通りなんです。

最も簡単な解決策としては。

「少し離れた場所に力を入れてみる。」

といったところです。

押圧、揉圧、マッサージなどをするときに

肩甲骨や上腕骨を下制させながら組織にコンタクトすると、前腕や手指に力みが減って掌全体に力が入りやすくなります。

組織に均等にコンタクトできますし、相手の組織の情報を感じやすくなります。

組織の状態が感じ取れるということは、どの方向へ、どれくらいの刺激を加えるべきかがつかみやすくなってくるんです。


おそらく、セラピスト向けのセミナーで手技を上手く行うためのボディワークなんかがあると思いますが。

いかに自分の身体を上手く動かせるか、というところに行きつくと思います。

難しいエクササイズや派手鍛錬はあまりいらないのかなと思います。

ひたすら数多く触るという練習も大切です。

そこにこのような身体の使い方をプラスしてみると更に成長が早いのではないでしょうか。

マッサージや押圧をしていて、指や手首、肘を痛めるセラピストの助けにもなればと思って今回の記事を書きました。



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