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SDGs × 中国 清華大学編

日本でも様々な大学が独自にSDGsに取り組んでいますが、中国でも状況は同じです。

そんな中、中国最高峰とも言われる清華大学がSDGsへの取り組みを発表していましたので、紹介したいと思います。元記事はこちら(中国語)。

清華大学は今年創設110周年を迎えますが、その記念式典の一部として「大学·可持续发展 《清华大学SDG行动报告》发布会(大学SDGs 《清華大学SDG行動報告》発表会)」という形で取り組み発表が行われました。

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清華大学は2016年7月から「グローバル戦略」の一環としてSDGsへの取り組みを開始したそうで、大学らしく特に人材育成に力を入れ、過去1年だけで8,000人の生活困窮学生を支援し、その支援金は1973.2万元(≒3億2325万円)にものぼったそうです。

同校は2020年にSDGs関連の社会学習プロジェクトを408件展開したのですが、その参加者・関係者は延べ5万人に達したそうで、SDGs関連のオンライン授業も129個提供したとのことです。そのオンライン学習では実に350万人以上が参加するなど積極的にSDGsに取り組んだそうです。なお、オンライン授業は清華大学の生徒だけでなく外部にも提供され、その外部受講の割合は98.9%だったそうです。

同校は環境面でも取り組みを行っており、「カーボンニュートラル」実現のため、校内の約10%の敷地を省電力化させ、90万立方メートル規模の水力発電の生産、利用も行っているそうです。

また、SDGsの推進、発展やパートナーシップにも力を入れ、2020年だけでSDGsに関する国際会議を66回開催し、そこには合計7,832人が参加したそうです。同校が提供している「清華新聞」というニュースでは、SDGsの宣伝と普及に関する記事を合計49,289件執筆、公開したそうです。

清華大学は現在の国家主席である習近平氏の母校でもありますし、冒頭でも触れたように、中国最高峰の大学の1つとして、大きな影響力を持っているので、同校のSDGs取り組みはその他大学にも様々な影響を与えそうですが、今後、機会を見てその他大学のSDGsへの取り組みも紹介していきたいと思います。

※中国を中心としたアジアのサイバーセキュリティ事情、業界動向について綴っている姉妹ブログの方もぜひ!

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