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医療の値段は年々変わります

今年6月からの診療報酬改定が発表された。

このNHKの記事を読むと、「初診料」、「再診料」、「入院基本料」引き上げ、人件費ベースアップへ、となっており、引き下げられた加算や管理料等に関しては一言も書かれていない。政府に忖度した情報操作が甚だしい。

実は今回、特に内科開業医にとっては渋い改訂となり、エムスリー(医師専用サイト)の掲示板は荒れている(笑)

コロナ禍では発熱外来やワクチン等でお世話になる医師会(開業医)の機嫌をとっていたが、新型コロナがひと段落したので気を遣う必要がなくなった。

(とはいえ、重症患者を開業医が診た訳ではないので、貢献は限られていたとは思うが)

日本の行き過ぎた超高齢化社会において医療費削減は至上命題。

当然高齢者を中心とした患者の自己負担を増やして、高価な医療や不必要な受診に抑制をかけるのが一番なのだが。

このところ政府側は裏金問題など不祥事が過ぎた。背水の陣で臨む次選挙に向けて、国民(これまた主に票田である高齢者)の機嫌を取るしかない現状。

少しでも医療費を減らすために、患者の自己負担を減らすのではなく、今回は医者をはじめ医療スタッフに犠牲になってもらおう、コロナ特需で儲けた奴も多いし、という本音だろうか(笑)

「儲け過ぎ医療業界」 vs 他業界、「儲け過ぎ開業医」 vs 勤務医、という構図を用意周到に小出しに出しつつ、診療報酬を改悪する、というやり方である。

個人的には、医療は自由競争ではなく、価格が国の都合で決められる業界なので仕方ないかな?と思う。

ただそのあと起きる事態の責任はきちんと政府にとってもらうべきだろう。

そもそも政府側が自由に価格設定できるのなら、医者の偏在を解消することなど至極簡単なはず。医療過疎や救急のたらい回し問題など簡単に解決できるのではないかな?

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