超巨大多国籍企業の合併の真実。今日もベッチーが斬る!!

こんにちは、サカモトです。

アメリカ製薬大手、ファイザーとアイルランドの同業大手アラガンは今月23日合併で合意したとアメリカの大手ニュースチャンネルCNNが伝えています。

これにより、新会社は売り上げ高、時価総額ともに業界トップのジョンソン&ジョンソン、ノバルティスを上回ると見られ、業界最大手となる見込みです。

また企業間の合併、買収としては1999年にイギリスのボーダフォンがドイツのマンネスマンを買収した案件に次いで、史上2位の規模になり、手続きは来年中に完了する見通しだということです。

これは、単なる巨大企業の合併では無いと苫米地氏は指摘します。一体どういうことでしょうか?今回も、苫米地氏の発言を文字起こししています。(2015年11月26日 バラいろダンディより)

「これは、単純な企業の合併というよりは、TPPとワンセットで考えていただいた方がいいと思いますけども『このままでは、日本の農業、医療、公共サービス、行政サービス全て、超巨大多国籍企業のものになります』それは、条約に書いてありますから。

今回のファイザーは、実は2003年に色んなアメリカの企業がタックスヘイブンに本社を移したんですけど、2003年に租税条約が出来て、どこに行ってもダメっていうルールが出来たんですよ。

ただ、海外で所得が発生しているってんで、この数年間だけで、今アメリカ国税局に9兆円、日本円にしてもめているんですよ。で、9兆円の税金を払ってないんですよ。

今回の合併で、合わせて毎年、1兆円くらいが浮くんですよ。
今回は、10兆円くらい何もしなくても得しているんで、25兆円の会社が15兆円の会社を19兆円で買ってちょっと損したようですけど、ものすごい得をしている。

で、まずそこを理解して欲しいです。で、例えばその1兆円どうやって使われているかというと、ファイザー1社ですよ。アメリカで広告宣伝費に4000億円使っているんですよ。

で、実際はその同額くらいが色んなところでロビイングに使われるんですよ。2003年に、アメリカで公的には高齢者と社会福祉用の薬のところに、手当てが出るっていうのを、ファイザー達が強力に通したんですけど、ファイザー1社でロビイングに200億使っていますから。

ですから、簡単に言うと、まっとうな企業はその国で利益を上げて税金を納めるわけですよ。彼らは、どこでも税金を納めず、税金で広告宣伝に使う。

さらに、それぞれの国のロビイングに使う。ロビイングって言うのはこれ政治献金ですよ。これを使うというので、彼らは勝ちまくっている、で今回もTPPでジェネリックの薬品は8年間作れないっていうルールがはっきり書いてあります。

そういったものをガンガンやっている。これ、この間言った農業4社にしてもそうですけど、ガンガンやってきますってことで理解して欲しいんです。

ただ、今回のインバージョン(課税逆転合併)合併ってのがまさに、2003年以降、2012年からだけですでに20社アメリカから外に行っていますから、これ理解して欲しいんですけども、まあ、課税逆転合併って言いますけども、簡単なやり方は、こんな感じです。

まず、アメリカのファイザーは法人税が35~40%です。カリフォルニアなんかは40%が法人税ですからで、アイルランドは去年まで4.9%で今は15%って言ってますけど、実際は12.5%が多いですけどもしかすると、もっと低い法人税で契約しているかもしれないですけども。

そこに移るときに、何とファイザーの方が遥かに大きな会社ですよ。
それが、アラガンの子会社になるんです。下につくんです。

そして、株式交換をするんですよ。
そうすると、結果として、相手企業アラガンが親会社で子会社がファイザーという会社で。

ただし、株主は株式交換するんで、ファイザーの株主が筆頭株主であるっていう。そういう状態が出来るんで、ってことは同じですよね。
で、最後にアラガンの社名をファイザーに変えるんです。

そうすると、ファイザー製薬という会社が『アイルランド企業になっちゃう』んですよ。そして、アメリカに対して9兆円の払ってなくてもめている『税金はもうこれ払わなくていいんです。』

2つのやり方があって、1つはファイザーの子会社を消滅させるってやり方がありますよね。ただ、消滅しないで彼らは、わざわざ赤字企業にするんですよ。

というのも、今までファイザーが持ってた知的財産権は全てアイルランドに移るんで、アメリカで薬をガンガン売って行くときに全部アイルランドのファイザーにお金を払わなきゃいけないんで。
アメリカ法人赤字なんで、税金還付求めるくらいの姿なんですよ。

つまり、こうやって世界の超巨大企業達は、ガンガンにアメリカの外にいく、今回もヒラリークリントンさんはとんでもないって言ってますけど。

じゃあ、彼らが何でこんなことが出来るかというと、これ利権に決まっているじゃないですか。アメリカ議会も、彼らのお金に支配されちゃっているわけです。

ファイザーの、いわゆる製薬にわざわざ公的な保険を使う、ロビイングに200億円ですから。年間、合わせると1兆円オーダーですよ。だいたい、今回でも、ファイザーは1兆円毎年浮くんですよ。過去の9兆円が手に入れられるだけはでなくってね。

そして、毎年の1兆円のすでに4000億円を広告宣伝費に使っていますから、半分くらいで広告宣伝費で日本だったら、電通にガーンと渡して、テレビ局を支配するわけですよ。

そして、残りの金額で各国の、特に日本はターゲットですから、政界にガンガンに工作をかけるわけですよ。

あの、カジノ法と同じで、今回TPPはやれば絶対日本が不利なのに、
なぜかメディアはYESだし、国会は通すって言ってますよね。

あの、最近聞いた前山田農林水産大臣とこの話してたんですけども、
彼らに聞こえてくる話では、2月上旬にはニュージーランドでもう署名しちゃおうって言っている人たちがいるぐらいの話しで。

そして、1月の頭には、無理やり強行に通しちゃおうって言っている人たちもいるっていう。くらいの話なんですよ。これは、すでに日本の政治も支配されちゃったんじゃないかなぁと思うんですけど。

私は、どうしても今の政権がISDS条項入りでTPPを結ぶんであれば、おそらく本当は、条約批准しない方がいい。例えば、民主党は条約をやるって言っているけど、ISDS入りだとNoですよね。

ISDSを抜くんです。どうしても、やれない場合は、ISDSの条項に一言、『ISDS原法人国条項』これ、私の造語ですけども。

例えば、モノの場合は、原産地っていうルールがあるんですTPPは。
例えば、関税の協定に入っていない、中国のものをマレーシアとかから持ってくれば、その安い税率になっちゃうから、それはダメでしょうっていうルールがあるんです。

それと、同じで法人に関しても同じルールで、カナダの例でカナダの会社がアメリカの子会社でアメリカ政府訴えていますから、今回もファイザーは、もはやアメリカの会社でないのにアメリカ子会社から日本を訴えてきますから。

それをやらせないために、あなたのその会社は本当に、TPP加盟国に実体がある、簡単にいうと納税している会社ですかっていう、ルールを入れて、そうじゃなかったらISDSは使えないっていうルールを日本政府は言わないと。

もしも、そうすればファイザー含むアメリカの巨大企業達は、全部アメリカにさえ納税していないんですよ。これが大きな絵で。

だから、これは日本は完全に超多国籍企業のものになってしまう。
実際に、すでにアメリカは多国籍企業のものになっているんです。

彼らは、アメリカに税金さえも納めていない。日本もそうなります。日本の農業の補助金を含む、みーんな持っていっちゃいますけども、日本に納税しない。どんどん、ジェネリックを作らせないで、製薬だったり、国民皆保険は間違いなく訴えられますから。

ガンガン利益を上げるけど、一切日本に税金を納めない。アメリカにも納めない。でも、アメリカから訴えてくる。っていうのが、彼らの超巨大多国籍企業がやることなんで。

これは、絶対そういった、例えば原法人国条項みたいなのを強硬に入れない限りは絶対批准してはいけないと、僕は思います。」

ファイザーって、まともに税金払ってなかったんですね。しかも、そんな企業が日本の医療をTPPで席巻する・・・

本当に恐ろしい時代が来そうです。。。

今回は、ここまで。


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