【高校部活話】結果しか求めなくなったら終わりだ
弓道部だった高校時代、高3年の春、僕はイップスとなり弓が引けなくなってしまいインハイ予選を目前に部活を辞めることになった。
弓が引けなくなったというのは、通常、矢が唇のところに来るように弓を引くのだが、僕はどんなに軽い弓を使っても頭までしか引くことができなくなってしまったのだ。
僕が弓が引けなくなってしまった一番の原因は、結果が欲しくて欲しくて仕方なくそれしか頭になかったから。
最初は中学時代の部活で悔しい想いをしたリベンジくらいの気持ちだった。
でも、部活の仲間がどんどん強くなっていき、後輩もめきめき成長していく。その姿を見ているたびに結果を出せない自分にに恐怖を覚えた。
結果的に、仲間の練習中に心の中で「当てるな~」と叫んでいたり、仲間の良い結果を素直に喜べなくなってしまった。
ここまで来ると自分の結果ばかりしか頭になく周りなんてみえていない状態だ。
どんどん僕の調子は悪くなっていき、最終的にイップスとなる。
どんどん調子が悪くなっていく自分や部活を辞めた自分を仲間達は気にかけてくれた。
彼らは自分の結果を追い求めつつ周りへの気遣いができていた。
そして、結果はもちろん求めていたが、自分を追い詰めすぎないで切替ができる人間だった。
部活というのは仲間がいる素敵な空間だ。1人で戦う場所ではない。
自分という落とし穴から引き上げてくれる仲間がすぐそばにいる。
結果は大事だけどそれ以外のゴールもある。
僕も仲間の存在を大事にして周りに気を使えていたら、もっと心が楽になって最悪の結果にならなかったかもしれないね。
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