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家族葬では親しい間でもマナーに気をつけよう!香典や弔問についても解説

<こんな人におすすめ>
家族葬を行う予定の方
・家族葬のマナーを知りたい方
・家族葬後の弔問について知りたい方

一般的なお葬式では、式の進行や参列者の対応で手一杯になって、あっという間にお葬式が終わってしまった、という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。大切な家族との最期の別れの時間は、ゆっくり過ごしたいと考えている方もいるでしょう。そこで人気なのが家族葬です。近年、この家族葬を選択する方も増えています。

しかし、一般的なお葬式に参列したことはあっても、家族葬には初めて参列するという方もいらっしゃるでしょう。この記事では、家族葬の特徴や注意するべきマナーについて解説します。

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家族葬の特徴

まずは家族葬の特徴について見ていきましょう。一般的な葬儀と比較してどのような違いがあるのかを把握しておくと、実際にどのように葬儀をあげるのかを決める際に役立ちます。

家族葬とは、故人と近しい関係にある遺族・親族だけ、もしくは遺族・親族と故人が親しかった友人だけでお葬式を行う形式のことです。「盛大なお葬式でなくてもよい」「親しい方だけで十分」といった、故人の遺言や遺族のニーズに応えたお葬式の形だといえるでしょう。

似たような言葉に「密葬」というものがあります。家族葬とは違い、密葬では親族だけでお葬式を行った後、「本葬」という他の関係者を招いたお葬式を後日行います。つまり、家族葬と密葬の違いは、本葬を後日行うか行わないかです。

家族葬がどのようなものか分かったところで、家族葬のメリット、デメリットについて解説します。

家族葬のメリット

家族葬のメリットとしては、大きく分けると3つ挙げられます。

・遺族・親族がゆっくりと故人との最期の時間を過ごすことができる
・料理や装飾など比較的自由なお葬式ができる
・一般的なお葬式よりは費用が抑えやすい

大切な家族との最後の別れは、大人数よりも親しい関係にあった方たちだけで執り行いたいという方も多くいることでしょう。

また、遺族側の事務処理やマナーに注意した対応などの負担が比較的軽くなりやすいというメリットもあります。それ以上に、会場に故人の好きなものを飾ったり、故人と親しかった方同士で思い出話をしたりしながら故人の冥福を祈れるというのも、家族葬ならではの魅力の一つかもしれません。

家族葬のデメリット

魅力的なメリットの反面、デメリットも存在します。対応次第では、お葬式後にトラブルに発展することもあるので、マナーを守るためにもデメリットは把握しておきましょう。

家族葬では、お葬式に呼ぶ方を遺族側が選ぶことになるため、「誰を呼ぶのか」は非常に悩ましい問題です。お葬式に呼ばれず後日訃報を知った方から「なぜ呼ばなかったのか」と不満を言われたり、葬儀に参列できなかった方に「後日弔問をしたい」と言われて対応に追われたりすることも考えられます。

また、お葬式自体の費用は抑えやすいですが、呼ぶ人数が少ないと香典が集まりにくいので、最終的に負担する費用が増す場合があります。メリット、デメリットを考慮し、親族や葬儀会社としっかり相談して決めるとよいでしょう。

家族葬では立場によって守るべきマナーは変わる

家族葬は、亡くなった方と近しい関係にあった方たちだけで行うのが基本です。しかし、いくら仲がよかった方同士とはいえ、お葬式には守るべきマナーがあります。

ここでは、遺族側と会葬者(遺族以外の参列者)側に分けて解説していきます。初めて家族葬に参列する方もしっかり把握しておくと安心です。

遺族側のマナー

遺族側が特に気をつけたいマナーは、お葬式の連絡を行うことです。家族葬は、呼ぶ方を主催者側が選ぶので、前述したとおり、訃報を知らなかった方とトラブルになる可能性もあります。

お葬式に呼ぶ方への連絡はできるだけ早く行うほうが、参列する方は何かと準備ができます。連絡する際は、家族葬でお葬式を執り行う旨と、日時や会場について伝えます。また、香典やお供え物を断る場合は、その旨も忘れずに伝えましょう。

お葬式に呼ばない方へ連絡する際は、参列は不要であることをはっきりと伝えておきましょう。あいまいにしてしまうと相手が迷ってしまうこともあります。

また、参列不要の連絡をする際は、お葬式は親族のみで行うことに加えて、故人や遺族の意思で家族葬を選択したことを伝えておくと、後日トラブルになる可能性が減りやすいです。

家族葬当日のマナーは、一般的なお葬式と同様に、喪服に清潔な身だしなみをするように心がけましょう。

会葬者側のマナー

会葬者側は、参列不要といった旨の知らせがあったら基本的に参列しません。故人に別れを言いたい気持ちはあっても、故人や遺族の意思を尊重しましょう。

参列する際は、香典やお供え物を断るといった知らせがないかあらかじめ確認し、断る知らせがあった場合は、どちらも持参しないように注意が必要です。

何も知らせがない場合は、お供え物を念のため持参するのも一つの選択肢になります。ただ、トラブルを避けるためにもいきなり持参せず、事前に喪主に持参してよいのか確認することをおすすめします。

参列当日のマナーは、基本的に一般的なお葬式と同じです。喪服に清潔な身だしなみで参列しましょう。

会場によっては、受付が設置されていないことがありますので、その際は遺族に直接声をかけてもよい場合が多いです。声をかける際はお悔やみの言葉を忘れずに伝えましょう。

家族葬での香典に関するマナーとは?

香典とは、参列者が故人の供養のために持参する金品のことです。家族葬では、香典を断ることが多いですが、何の知らせもなく必要かどうか分からない場合は、一応準備しておくと安心です。また、渡す際に香典を断られた時は、無理に渡さないのがマナーでしょう。

香典を準備する際は、故人との関係性によって金額が変動します。一例としては、親族が亡くなった場合は10,000円~20,000円、兄弟や祖父母の場合は10,000円~50,000円程度が目安です。香典は、故人とどのような関係なのか、また遺族の経済状況などを考慮して決めるとよいかもしれません。

また、遺族はお礼に香典返しをする必要があります。香典返しの準備は遺族の負担になるので、負担を軽くするためにも香典を辞退している際は渡さない、もしくは香典返しを辞退するといった選択肢もあります。

遺族の意向を汲み取るのが家族葬のマナー

遺族が家族葬を選択する場合は、故人や遺族の意向が大きく反映されています。どういったお葬式にしたいかは人それぞれ考えがあるので、「もっと盛大なお葬式がよかった」「せめて香典だけでも贈りたい」と思っていても、主催者側の意思を尊重して故人の冥福をお祈りするのがマナーといえるでしょう。

参列者は主催者側が選ぶことになるので、場合によっては訃報が伝わらないことも考えられます。お葬式が終わってから訃報を知っても、主催者側が故人と自分との関係を知らなかっただけという可能性もあるので、不満を言ったり突然弔問に訪れたりするのは、マナー違反ともいえるため注意が必要です。

また、遺族側も相手の意思を尊重したほうがよいといえます。香典を持参した方の気持ちや弔問しに来た方の気持ちを考慮して慎重な判断をしましょう。

葬儀後の弔問マナー

家族葬に参列をしていない方は、後日故人の遺族宅に弔問をするという選択肢もあります。ここでは、遺族宅に弔問する際に注意すべきことについて、弔問者側と遺族側に分けて説明します。

弔問者側のマナー

遺族宅に弔問をするために訪ねてよいのは、家族葬でも基本的に四十九日の後です。弔問をする際は、事前に遺族宅を弔問のために訪ねてもよいか確認しましょう。弔問を断られた際は、迷惑にならないように無理に訪ねることは控えたほうが賢明です。

弔問ができる場合は、日時を伝えます。訪ねる際の服装は「平服」が適切です。

平服とは略喪服にあたる服装で、ビジネススーツリクルートスーツなどが弔問の際の平服といえます。清潔な身だしなみを心がけて、落ち着いた色の服を着用していきましょう。弔問の際は、遺族が辞退されていない場合は香典やお供え物を持参することが多いです。

遺族宅では、お悔やみの言葉を伝えてから家の中に入るようにしましょう。線香をあげてお祈りをした後は、遺族の負担が軽くなるようにあまり長居せず、早めに切り上げましょう。

遺族側のマナー

お葬式の後で弔問を辞退していない場合は、断らないようにするのがよいといえます。相手も、故人を悼んでいるからこそ遺族宅を訪れたいと考えているので、可能な限り相手の意思を尊重しましょう。

弔問の日時が決まったら、掃除やお菓子の準備などをしておきます。お葬式に参列できなかった方から香典やお供え物を貰うこともありますので、そういった場合に備えて返礼品を準備しておく場合もあります。

服装は普段着で構いませんが、ラフすぎる服装やカジュアルすぎる服装は避けた方が無難です。落ち着いた配色の服装を選ぶことを意識しましょう。

当日は、弔問者に感謝の気持ちを込めた挨拶をするのが基本です。中には、玄関先でお悔やみの言葉と香典だけ渡して帰る方もいます。その場合は、予定が詰まっていることも考えられるので、無理に止めようとはせず、「お線香だけでもあげていただけませんか」と声を掛けましょう。そのまま弔問者が帰る際や弔問が終わった際は、お礼の言葉を忘れずに伝えます。

まとめ

一般的なお葬式と違いはあるものの、参列の有無にかかわらず共通して大切なのは、全員がお互いの意思を尊重して、故人の冥福をお祈りすることです。

家族葬について不安に思う方や、故人や遺族にも失礼のないマナーを身につけたいと考えている方は、一度小さなお葬式にご相談ください。小さなお葬式では、家族中心で通夜・告別式を執り行いたい方のために最適なプランをご提案いたします。また、マナーに詳しいプロがお客様のサポートをいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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