【グルメ】塩そば時空｜高井戸

ここ最近、五日市街道に謎の行列ができているのを通りがかりに何度か見かけました。あれはなんだろう…？と気になったまま通り過ぎていたのですが。行列のできるお店自体は珍しいものではありませんが、不思議なのはその場所なのです。お近くの方はご存知かもしれませんが、最寄駅どこ問題がここにはあります。高井戸？荻窪？浜田山…？いや歩けなくはないか。なんならバスもあるし。でもほんとになーんにもない（と言ったら失礼だが）なにか目的がなければなかなか来ないエリアではあるのです。調べてみると、行列の正体は昨年オープンしたばかりの「塩そば時空」というラーメン屋さんでした。

自家製麺！

既にランチのピークは過ぎていたのですが、メニュー表が外に出ていたので「まさかまだやっているか？」という希望にかけて恐る恐る扉を開けてみると…活気のある店員さんが心地良く迎えてくださいました。（ラッキー）オープンしたばかりなだけあって、めちゃくちゃ綺麗。西陽の入り方も美しいので、西陽マニアの方はぜひチェックしてほしい。ただお店の名前にもなっている塩そばはもう終わってしまったらしく、裏醤油そばのみとのこと。裏？何が裏なんだろう。とにかく選択肢がないので、特製裏醤油そばをお願いすることにしました。特製にすると、チャーシュー３種類（煮豚、ロース、鶏）、つくね、メンマの贅沢三昧。並ばずに入れたんだ。好き勝手やっちゃえ！ということで卵もトッピング。先払いで現金も電子決済も利用可能でした。

メニュー

メニューをひっくり返してみると、お店の誕生秘話が書いてありました。風景を想像しながらじっくり読むと、ショートムービーを一本観たかのような充実の物語。瀬戸内海が一望できる場所っていいなぁ。旅に出たい。

やってきました。特製裏醤油そば。いやぁ、美しすぎやしませんかこれ。先ほどの誕生秘話といいこの盛り付けといい、すごく美的なセンスをお持ちの店主なんだろうなと勝手に想像しながらスープを。うわうんめぇ。そりゃうんめぇだろうよ。一撃必殺のおいしさではなく（なにそれ）奥に何層も何層も味を感じるスープです。麺に行く前に飲み干してしまいそう。

卵も輝いて見える

3種のチャーシューはもちろんのこと、つくねがめっちゃくちゃおいしかった。軟骨入りでいい歯応え。それから爽やかな香りが鼻から抜ける。お腹に余裕があればつくねを追加しても良さそう。このラーメン全部が溶けるほどおいしい。ラーメンって一日なにも食べてない帰りとか、飲んだ締めとかに雑な感じでガツガツ食べたいイメージがあったんだけど、これは全く別物だった。一つずつをおいしいなおいしいなと頷きながらゆっくり食べたくなる。麺の量もそこそこ多いので、個人的には100点中の120点だった！「ダイブ飯」「チャーシュー丼」も気になる。絶対おいしいじゃん勘弁してよ。うん、こりゃあんだけ並ぶわ。

塩そば時空 (高井戸/ラーメン)

ところで何が「裏」醤油だったのか聞けば良かった。次は塩そばを絶対に食べに行くぞ！いままで食べたラーメンで一番好きでした。アートですこれは。良い時間をありがとうございました。ごちそうさま。