サービス開発の「正解が無い」に立ち向かう3つの武器
サービス開発で施策やワイヤーやビジュアルを決めようと思った時に、「正解がないから決められない」と思ったことはありませんか?それは正しい感覚です。
「正解を見つけようと悩んでいたら、何週間も経っていた」というのはあるあるネタなのではないでしょうか?
開発の初期に、アイデアを出しテストし学びを得るためには必ず仮説が必要なのですがその仮説は99%の部分が間違っています。
この「正解がない中で正解を見つけなければいけない」というジレンマに立ち向かうために、私が大事だと考えている武器を3つの視点からまとめてみようと思います。
"ユーザー"への共感力を高める
例えば、自分の体験したことのない「重い事故」にあわれたユーザーの気持ちになって、"この仮説がいい"と判断できるでしょうか?恐らく出来ないはずです。
そんな時に、ユーザーの目線になって判断するためには方法が幾つかあります。
疑似体験する
競合や似た解決方法を持つ物を探して、実際に触ってみましょう。また、〇〇体験のような疑似体験イベントに参加してみるのも良いです。
観察する
「解決したい課題」に直面する瞬間のユーザーを観察して、気付きを書き出してみましょう。
インタビューする
実際にその課題に直面している方にお話を聞いてみましょう、その人がいそうな場所に出かけて声をかけてみましょう。
エキスパートとして"チーム"の力を引き出す
一緒に働く仲間をエキスパートとして最大限活用するためには、まずリスペクトが必要です。
リスペクトとは相手の強みを見つけ出し、尊重することです。一緒に働く仲間の強みを見つけることが出来ていますか?実は意識していないと非常に難しいことです。
メンバーの多様性を求める
より多様性のあるメンバーと意見を交わすことがイノベーションの近道です。自分にない背景を持つメンバーの声を取り入れていきましょう。
悪い面に引きずられない
どうしても、人は悪い部分に引きずられがちですが。切り分けて、かならずある「良い部分」にリスペクトを持ちましょう。
ポジティブなカルチャーを作る
「こんな馬鹿な意見を言ったら否定される」といった心配がある中ではイノベーティブな意見は出ません。
心理的安全のあるカルチャーを意識して作っていきましょう。
最後は"意志"の力
このサービスを作ろうとしているときのミッションや使命感はどこにありますか?
正解のない選択を選ぶ最後の軸は「意思」です。
例えば「ランダムに選ぶ」という事すら意思決定なのです。
ビジョン・ミッションのブレない意思を持つことは、実はどんなリサーチを繰り返すことよりも、正解を見つけるためには重要です。
サービスの歴史から学ぶ
歴史に向き合うのは意味のあるアプローチです、なぜ今までそのサービスが勝ててきたか?の理由を理解しましょう。
創業者、想いの強いメンバーの話を聞く
熱量は近づくほど伝わります。自分の熱量が低いと感じたら熱源を見つけて近づいて行くこともひとつです。
自分に向き合う
「自分が情熱を持てることは何か?」「自分の人生の目的は何か?」を書き出してみましょう。
ユーザー×チーム×意思
1) "ユーザー"に共感し
2) 素晴らしい"チーム"を作り
3) "意思"の軸をもって決定しましょう。
最後に、「100点を取らなくては」という気持ちは捨てましょう。
今できる最善を尽くしたら、後は不確実な未来を楽しむことが大切です。
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