デザイナーの評価と地位をどう高めていくか?
正しく評価されていると感じていますか?
日本のWebデザイナーの年収が低すぎるのでは?というお話がよく話題に上がりますが、実際のデザイナーの評価者はどうやってお給料を決めているのでしょうか?
今回は「自分がデザイナーの評価とどう向き合っていくのか?」ということについて
自分なりの考え方を書いてみたいと思います。
どうやってデザイナーの評価を決めるべきか?
まず基本として、デザインの評価者とは、「この人の給与を上げてあげよう」と上の立場から権利を行使する人ではいけないと思っています。
どちらかというと、鑑定士のように
「この人物は市場に出ると、どれだけの値段がつくのか?」を鑑定して、正しく値付けをする能力が必要だと思っています。
その人の持つデザイナーとしての能力が、「市場価値」として、どれくらい貴重なものなのか?を正しく判断できるようになるために様々な努力をする必要があります。
市場価値を見誤った場合はどうなるのか?
当然、社内で高いパフォーマンスを出すデザイナーは他社でも高いパフォーマンスを出すことができます。
昨今のデザイナーは売り手市場です。
どの現場も能力のあるデザイナーを十分に確保できていないのが現実です。
ここで、評価者が誤って「市場より低い値付け」をしてしまうと、あっという間に市場に優秀なメンバーをかすめ取られてしまうでしょう
デザイナーの評価に必要なのは正しい「審美眼」
このように、デザイナーの評価者はメンバーを評価しているように見えて、
その実は「審美眼を試されてる」ということを肝に銘じて背筋を正すことが大切だと日々感じています。
審美眼は、メンバーの成長戦略にも必要
現職のメンバーに、市場に求められていない能力ばかりを高めさせ、
その結果として給与をあげてしまった場合は良くないことが起こり得ます、
市場で優秀と言われるデザイナーが中途入社した場合、スキルセットと給与の関係性が歪になってしまうのです。
そうなると、結果的にはデザイナー組織が崩壊に向かってしまうでしょう。
マネージャーは、デザイナーの市場価値そのものを高める必要がある
それではデザイナーは市場以上に年収を上げることができないのでしょうか?
実は「デザイナーの市場価値そのものを上げる戦略」を設計することが、いまのデザインマネージャーとして最も必要なミッションなのではないか?と私は思っています。
デザイナーという職能が企業にもたらす価値を高めること、
またその価値を十分にアピールすることの両面が必要だと考えています。
デザインのROIを高めたい
これからのデザイナーは
実際のユーザー価値を作り出して、それをビジネスに還元していく能力がより必要になっています。
デザイナーの一人ひとりが市場に明確な価値を届けられるように成長してもらい、デザイナーの市場価値を向上させていくこと。
それらデザイナーの価値を正しく評価できるように審美眼を磨くこと。
このように、企業におけるデザイナーのROI(投資利益率)を高めていくことで、よりデザイナーが評価されるデザイン組織づくりに日々チャレンジしていきたい思っています。
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