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手相こぼれ話/生命線上の奇跡



こんにちは

残暑が続く九月の六日。

涼風を待ちながら、今日は「奇跡」について、お話をしたいと思います。

常識では考えられないようなことを実際に目にしたとき、人は「奇跡が起きた」と言います。

奇跡
人の力を超えた何かによって起きること


私が占いの道に入ることになったきっかけには、この「奇跡」が深く関わっています。


30年以上も前のことです。
ある日、私は夫と共に、とある手相学校を見学に行きました。
手相には以前から関心がありましたし、
散歩がてらに、ちょっと様子をみてみよう、
そんな、軽い気持ちの見学でした。

そこは手相の専門学校で、幾つもの教室があり、
私たちはその中の一つの教室で初級の授業を見学しました。

その時、講師を務めていたのは年配の女性で、
彼女は、私たちの手に数秒間、視線を向けた後、
夫に向かい、こう言いました。

「少し前に、九死に一生を得ましたね」


私は呆気に取られ、言葉を失いました。
何故なら、夫は、その数年前に急性心筋梗塞を発症し、11日間をCCUで過ごし、冠動脈バイパス手術を受けた身であったためです。

講師は言いました。
「生命線が一度、切れているではありませんか。そこで終われば今、あなたは此処にいないわけで、外側に新たにカバーしている線が、命を繋いだのです。九死に一生を得る、という言葉を絵に描いたような、奇跡の線です」

この出会いがきっかけとなり、私は手相を本格的に学びはじめました。
そして、徐々に他の占術も学び、プロの占い師として、対面鑑定の場に立つようになったのです。

それから30年以上の月日が流れ、今から2年前、夫は再び急性心筋梗塞を発症しました。
人生二度目の心筋梗塞です。

意識を失い、何度も脈が止まり、医師は私にこう言いました。

「死ぬかもしれないので、呼べる人は呼んでください」

しかし、私には何故か「夫は死なない」という、確信に似たものがあったのです。

幾つかの幸運も重なりました。

一つは、倒れたときに私が傍にいたこと。

当時、私は東京都内の鑑定館にレギュラーとして出演していましたが、その日はちょうど休みでした。異変に気付き、すぐに救急車を呼ぶことができたのです。

もう一つは、素晴らしい医師の方々に恵まれたこと。

その他、細々としたいくつかの幸運があり、
それらが奇跡に繋がり、夫は一命を取り留めました。

「死ぬかもしれないので」と言った医師は、病室で夫にこう言ったそうです。「奇跡が起こりましたね」


退院した夫の体には、二つの大きな変化が生まれていました。
一つは左胸にAED機能付きのペースメーカーが埋め込まれたこと、
そしてもう一つは、

左手生命線の、ちょうど現在の年齢あたりにハッキリと、スクエアーマーク(四角紋)が刻まれたことです。

※生命線
 掌の、親指と人差し指の間から発し、手首に向かって伸びる線

※スクエアー(四角紋)
 幸運の紋。
 このマークが生命線上に現れれば、命を落としそうな事態の中で、九死に一生を得る、あるいは得た、ということ。

このスクエアーマークを、うたた寝する夫の手の中に見たとき、
私は深い感動を覚えました。

二つの「奇跡」が刻まれたその手は、あたかも私に見せる為に存在するかのようです。


奇跡は、
普段の努力と、
諦めない心、そして、
幸運を呼び寄せる「……」によって
起きるものと思います。

この、「……」の中身は、
私にはまだ見えません。
それを見ようとすることが、
生きる ということなのかもしれませんね。 









最後までお読みくださり、有難うございます。

※私、星川玲は、現在、リピーターの方のみ、
 鑑定のご依頼をお受けしており、初めての方のお申し込みは大変勝手ながらお断りしております。悪しからずご了承くださいますよう、お願いいたします。