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読書

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#小説

谷崎潤一郎のこと

少し前まで、谷崎潤一郎は私にとって「好きな作家の一人」に過ぎなかった。 遥か昔、高校生の…

星川 玲
5か月前
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村上春樹『街とその不確かな壁』

村上春樹の『街とその不確かな壁』を、昨日読了した。 前作、『騎士団長殺し』以来6年ぶりの書…

星川 玲
1年前
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村上春樹の新作長編小説と「BRUTUS」

先日、 時間調整を兼ねて入った書店で 「村上春樹」の文字がずらっと並んでいるのを見た。 正…

星川 玲
1年前
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谷崎潤一郎著『瘋癲(ふうてん)老人日記』

先日、誕生日を迎え、一つ歳をとった。 何歳になったのか? それはさておき、 残りの時間を示…

星川 玲
1年前
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「カップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」

『象工場のハッピーエンド』 村上春樹=文、安西水丸=画 これは安西水丸さんのユニークなイ…

星川 玲
1年前
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村上春樹『パン屋再襲撃』

こんにちは。 何かが狂っているかのような暑さに、 村上春樹の短編集『象の消滅』を手に取りま…

星川 玲
2年前
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池澤夏樹著『キップをなくして』 文庫版解説文「理解も誤解も読者の広大な自由」

小説を読んだとき、読者はそれぞれに自分の好きな手掛かりに着目して多様な読み方をしていく自由がある。 何を読み取るか、何を読み取らないか、どんな理解をするか、どんな誤解をするか、それはまったく読者にまかされた広大な自由だ。    池澤夏樹著『キップをなくして』 角川文庫版「解説」旦敬介氏 『キップをなくして』は、2005年の夏に刊行された小説であり、 私はこの本を、たしか2010年頃に、図書館から借りて読んでいる。 2020年夏、 その本が文庫化された。 2020年夏限

村上春樹が『カラマーゾフの兄弟』を語るとき

『カラマーゾフの兄弟』について、私には苦い思い出がある。 それはずっと以前、 ある人から…

星川 玲
2年前
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迷走『罪と罰』 不滅の名作に挑んだ45日間の記録

去年、コロナで外出がままならなくなり始めた頃、 ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだ。 …

星川 玲
2年前
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