村上春樹『街とその不確かな壁』
村上春樹の『街とその不確かな壁』を、昨日読了した。
前作、『騎士団長殺し』以来6年ぶりの書下ろしだ。
村上春樹も、またそれを読む私も有限のときを生きていれば
いま、彼の新作を手にし、読むこと……その喜びを静かに噛みしめている。
第一部から第二部へとほぼ一気に(それでも3日を要した)読み、
第三部は少なくなっていく残ページを左手の指で数えながら、ろうそくの火をそっと消すようにして、読み終えた。
心の奥の、深い深い場所に響く小説だった。
いま、『街とその不確かな壁』は、私の