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ヤーシャン漫画アカデミー1 感情の見える2人組デッサン

アカデミーって大層な名前を付けてしまったが、私、押山雄一のプロ漫画塾です。このアカデミーはプロ漫画家を目指す人に是非読んでほしい内容にしていきます。

しかしプロの漫画家を目指す前に、3つの階段を登らなければなりません。

最初の階段は、ノートでもいい。鉛筆でもいい。自由に漫画を描く。そして友達に見せて面白がってもらう。漫画の基本は、人に読んでもらって楽しんでもらう。決して自分だけが楽しんで面白がって描くものではありません。

第二の階段はプロの漫画のようにペンを使ったり、インクを使ったり、原稿用紙に作品を自由に描く。同人誌の世界ですね。自分の思うがまま自由に作品を描ける。やはり即売会で人に読んでもらい楽しんでもらうのが目的です。これは自分自身も同人誌が完成した時の嬉しさ。また人の反応も返ってくる楽しさがあり、ここで階段を登らずに満足してしまう人が大半です。

第三の階段で初めて様々な漫画の勉強が必要になってきます。出版社に持ち込みをすれば、編集者からあれやこれや意見も言われ、駄目出し、没などもよくあります。正直楽しくない事が多く、今まで自由に描けていたものが、もっと分かりやすく、もっと簡潔に、もっと、もっと、、とより高いハードルを越えないとなりません。

このヤーシャン漫画アカデミーは、この第三の階段にいる人に向けた内容です。

趣味で漫画を描く人、絵だけ上手くなりたい人には向いていません。そのような人たちは楽しく自由に描けばいいだけで、プロを目指すならば楽しくない事も多く身につけなければなりません。

当然ですが、これを読んだからといってプロの漫画家になれる保証はありません。誰もがプロになりたいと思ってもなれないのが漫画家です。多くのプロ志望者がいても、雑誌は限られていますし、またそれらは多くの現役のプロ漫画家が占めていて、なかなか新人が入り込める穴がないのが現状です。それでも賞を受賞したり、新人枠の中で人気を取れたり、僅かなチャンスを生かしきり、プロを名乗れる漫画家になるためのちょっとした知恵や心構えなどを伝えていきたいとも思っています。

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