映画見聞録「武器人間」

先日Netflixでリストに入れっぱなしだった映画武器人間を観ました。


この映画はナチスのマッドサイエンティストが造りだした機械と死体を合体させた武器人間とソ連の偵察部隊との死闘を、ファウンド・フッテージ(記録映像のような撮影)の手法で描いてます。実際本編でも偵察部隊は偵察した記録を残す為に撮影している体でカメラを構えます。

ナチス対ソ連だというのに何故か全員英語話者です。ホスピタリティかな?

さて、ナチスドイツと言えば映画産業における定番B級コンテンツ、普通じゃ出来ないネタもナチスと言っておけば大体なんでも出来ちゃうもんですが


さすがに頭にプロペラはねーだろ


映画のぶっ飛びっぷりを表現したような造形。
彼自身は飛べないけど。

そんな彼を含め文字通り多様な武器人間がどんどん登場して襲い掛かってきます。武器人間のデザインについても結構見応えあってWikiでも公式サイトでも一体一体丁寧に紹介されてますので気になる方は見てみてください。

※公式サイトは英語表記かつグロ画像がまあまあ挙がってるので自己責任でCheck it out. Wikiだけリンク貼っときます。

そんな武器人間については一応誰が造ったのか、何故造ったのかが終盤で明らかになるので、勢いの塊みたいなタイトルのわりに収まりが良い映画です。 


で、当然と言えば当然なんですが
大体この手の映画でカメラを持っている人は
都合上生き残ることが多いです。
別にカメラなんか捨てて逃げれば良いのに、必ず誰かが回収するところはもはやカメラ持ってたら生き残れることをキャスト…キャラクター達が認識してるようにすら見えかねない。そういうところがこの手の映画を好いている点で、この映画もまさしくカメラの加護が効きまくってて完全にカメラ持ったもん勝ちです。

なのでこの手の映画を皆様が観る機会があれば是非そういう観点で観ていただきたい。

ただ武器人間に関しては結構なグロ映画なので、そういうのを見たくない人にはオススメしません。


別に誰にもオススメしませんけど


と、一通り観点や注意点も述べたところでストーリーの肝心なところは伏せつつ、この映画のあらすじだけ簡単に紹介していこうと思います。

改めて言いますがストーリーは地味に収まりが良いのでそこは普通に楽しんでもらえれば

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まずは記録担当のカメラ隊員の挨拶から始まります。ちなみに助手のサシャ君は予備のカメラを大量にもっています。ここが最初で最後の伏線です。観ればわかる。

彼らの任務はナチスの占領地域の偵察とその記録。ハラショーハラショーと進軍する中、誰も知らない部隊から救援要請が入り、疑わしくも助けに向かいます。

たどり着いた場所はいかにも怪しげな建造物。周辺には死体の山。ここでカメラが加護が切れたのか、カメラ隊員が穴にハマって加護まみれのサシャ君に助けられるシーンが体感時間長めです。
カメラ隊員が泥に塗れるプチ不幸に襲われましたが、とにかく何やってるかわからないけど既に確信犯な建物へ一同は侵入、探索すると地下室で横たわる全裸のツギハギを発見。

彼に色々聞きたいところではあるが全裸だしツギハギだしコード繋がってるし手にゴツいドリルついてるし妙にお尻ぷりぷりだしもうツッコミ所多すぎて一同はどうしたらいいかよくわからない状況。電源入れたら急に動き出したけど話を全然聞かないツギハギに隊長は少々イラつき気味。

「ドリルすなっ、すなっ、すな!」

ギュイーンッ




武器芸人やんけ




衝撃的な彼の名はすっち…ケロイダー。
記念すべき武器人間第一号ですが全裸ドリルな彼はあっさり隊員達に撃たれて死んじゃいます。と、隊長とケロちゃんの死を以ってこの映画は本番に入っていきます。

ケロちゃんをはじめ武器人間の持つ殺傷力は恐るべし、見覚えのある電動工具や刃物、プロペラを身につけて襲ってくるのでまあ捕まれば無事では済みません。切断、抉り出しとまあ悲惨です。

カメラ隊員も当然襲われるんですがカメラの加護か、直面するのは大体鈍重な武器人間ばかり、特撮の怪獣ばりにノロノロと凶器を振り回すだけで、一応軍人として訓練を受けてるカメラ隊員は怪我することなく突破。そんなカメラの隊員の強運に対し他の隊員達はまさに凶運、鬼の耐久度の武器人間に果敢に発砲を繰り返すも、1人また1人と為すすべもなく惨殺されていきます。

まさに地獄絵図。そんな中カメラ隊員はカメラの加護を受け写角や光源等良い画が撮れる条件が無情にも満たされ、被写体に吸い込まれるようにフィルムを回し続けます。

そしてどんな状況でもフィルムが切れる度鬼のストックから新しいフィルムをカメラ隊員に渡す真面目過ぎるサシャ君。

色んな意味でカメラを止めるなな映画。

是非是非グロ耐性の強い方に観ていただきたい。


ps.日本版トレーラーのナレーションはドラえもんです。吹き替えキャストも何故かドラえもん声優揃い踏みという悪ノリっぷりなのでドラえもんファンは必ず観ましょう。


記 おしるこ

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