見出し画像

四季のない沖縄で育った僕が、東京に来て感じた四季のよさ

沖縄の季節は「夏」か「夏以外」。
冗談まじりで言われることがある。

実際、沖縄で四季を感じることは少ない。
そのため日本本土で過ごしてる人と
季節感が若干異なることも。

例えば、卒業ソングに
森山直太朗の「さくら」
を歌うことに違和感がある。
というのも、沖縄で桜が見れる季節は1〜2月。
卒業・入学シーズンの3〜4月には
とっくに桜が散ってしまっている。
「さくら舞い散る道の上」なんて卒業式の
帰り道に存在しない。

だから大学進学で上京してきた時、入学式の満開の桜、
親睦のためのお花見も初体験だった。

また東京にきて驚いたのは冬だ。とにかく寒い。
沖縄は冬でも平均気温が16℃ほど。
半袖で初詣に行くこともある。
気温が1桁になると、会話の第一声は「寒いねぇ〜」
だし、学校が大騒ぎになる。
そんな環境で過ごしてきた僕にとって、
雪が降る冬はすごく新鮮だった。

このように四季がない島からきた僕が、
沖縄と比較して感じた日本の四季の良さを紹介したい。

春編

春でいいなと感じたのは、
ポカポカ陽気を感じられることだ。

沖縄では3月に海開きがある。それくらい春は暑いし、
春の陽気を感じることはあまりない。
これも4月に波照間島に行った時の写真だ。

画像1

うん。これはもう夏だ。
インスタ映えするものの、春の映えは撮れない。

一方、東京ではこんな写真が撮れる。

画像2

これぞまさに春。ザ・春のインスタ映えだ。

春がない沖縄人の僕にとって、
だんだん暖かくなってくる、
花の香りもしてくる、
桜も咲いてくる、
五感で春を感じれることは魅力的だ。

散歩するのもよし、お花見するもよし。
こんなに外に出たいと感じる季節はない。

夏編

夏でいいなと感じたのは、
「夏が来た!」と味わえるところだ。

「いやいや、夏といえば沖縄でしょう」
という人もいるだろう。

確かに、沖縄では3月〜10月辺りまで
海に入ることができるから夏は長い。

しかし逆にいえば、
「夏が来たー!!!!」

画像3

という高揚感や景色を味わうことができない。

ちなみに、沖縄の人はビキニをあまり着ない。
日焼けで火傷してしまうからだ。
沖縄でビキニを着てる人は観光客、
と言われることもあるくらいだ。

一方、関東では
「暑くなってきたな」「セミが鳴き出したな」など、
夏の足音を感じることができる。
(沖縄なんて、10月までセミが鳴いていることも)

「湘南行こうぜ!」「夏フェス行こうぜ!」

など、お祭り騒ぎをする人も増える感じもいい。

また冬は雪が降る東北では、夏ならではの絶景も
見ることができる。
例えば、こちらは青森のねぶた祭り。

画像4


人の熱気や活気であふれている。
これも雪が降る東北だからこそ感じる、夏の風景だ。
このように、夏の訪れを実感できるのはおもしろい。

秋編

秋は初めて”旬”というもの知った。

日本では食の秋と言われるほど、
秋はおいしい食べ物が多い。
しかし、沖縄には秋の旬はあまりない。
おそらく、1年通して気温差があまりないので、
育つ作物や食材の種類もあまり多くないことが
理由だろう。

ネットで沖縄の秋の旬と調べると、
島豆腐、と出てきた。
これは秋の味覚と言っていいのだろうか。

そしてなぜか沖縄ではバナナが取れる。
これは秋に実家の畑で取れた島バナナだ。
秋の味覚…と言っていいのだろうか。

画像5


だから、東京に来て秋の食材のおいしさに驚いたし、
季節によって美味しくなる食材があるということも
実感できた。

特に、東北で食べた「いも煮」や「大間のマグロ」は
食材の一つ一つが美味しく、
永住しようかな?
と思わされるほどだった。

また、秋から冬になる時期も好きになった。
茜色の夕日の中で、だんだん寒くなっていく
秋の終わりを感じる風景は切ない。

画像6

寒い中でこんな風景は沖縄では味わえない。
この切なさも含め、秋はすごくいい。

冬編
冬は寒さを楽しめることだ。

冬はおしゃれだ。
沖縄ではコートを着ることがあまりなく、
僕も東京にきて初めて購入した。
(オシャレに疎いからかもしれないが)

それと、マフラー。
沖縄では使ったことはなかったが、
東京で初めて着けた時
「なんかオシャレ!!」と思った。

マフラー着ける女の子の可愛さにも目覚めた。

画像7

マフラーの中に髪が入ってる方が可愛いか
出ている方が可愛いか、
と熱く議論したのも初めてだった。
(断然入ってる派だ)

雪もすごくいい。
雪合戦もウィンタースポーツも初めて経験した。
「ぜんぶ雪のせいだ」という意味もスキー場で
実感することができた。

東京に来て初めて、ファッションも含め、
冬が恋を助長させる理由がわかった気がした。

1年通して色んな日本が楽しめる。これが四季の良さ。

最初でも言ったように、
沖縄は季節がはっきり分かれているとは言い難く、
四季を感じにくい。

もちろん、沖縄の雰囲気や環境も好きだ。
しかし、日本の四季は1年を通して
色んな日本の表情を見せてくれて面白い。

春の暖かさの中で出会いや別れがあり、
夏の暑い中で開放的な感覚を味わえ、
秋の切なさと美しさを感じ、
冬の寒さを楽しむことができる。

このように、1年を通して
飽きずに楽しめるのは、素敵なことだと思う。

みなさんもぜひ、季節を感じながら
日本の色んな表情を楽しんでみてはいかがだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?