『企業変革の実務』を読んで
「企業変革の実務」の要約を書いた後、
中途採用責任者として、HRBPのリーダーとして現場にどう活かしていくべきかをmemoしておく。
まずは、要約から。
大きく本書が言いたいことは2つである。
1.企業変革には再現性の高い方法論がある
2.大切なのは変革開始後の「6か月」である
上記2つに関して、
1部は「理論」、2部は「実践」という2部構成で説明している。
全体像の理解をしたうえで、
実践での細やかなオペレーションについて考えていくというわけである
企業変革には再現性の高い方法論がある
そもそも、企業変革のゴールとは何か・・・
そんな、優れた企業の特質として3つ挙げている。
上記のような、優れた企業にしていくための企業変革活動について具体例を用いて説明しているのが本書である。
企業変革全体の活動計画は3つの基本要素と時間軸によって構成されている
Phase毎に章立てされて、基本要素をベースにした期待値とタスクについて説明されているため、いつ、何を、どの順番で行えばいいのかが分かりやすく書いてある。
大切なのは変革開始後の「6か月」である
このタイムフレームで企業変革活動を捉えると、就任後6か月程度で変革を軌道に乗せるための基本エンジンが必要になってくるという
自律的な課題解決ガバナンスとは、業績を支える企業体質が変革の閾値を超えて改善し、後戻りしにくいレベルに達することをいう。そして、結果として業績が健全企業並み以上にまで向上し、安定するという。
いつ、何を、どの順番で行えばいいのか
プログラムの設計方法から丁寧に300P以上かけて説明してある本書をぜひ読んでいただきたい。読み込めば読み込むほど色々なエッセンスが入っていることに心打たれる。何度読み返しても飽きの来ない保存版の図書といえるだろう。
リーダーとしてどう活用していくか
本書を読んで最初に感じたことは、「弊社の経営陣や部長陣は本書の各Phaseを意識した施策の立案・実行をしているのだな」ということである。
変革のフレームワークに沿った初期診断や、「就任直後」という絶好のタイミングを生かしたシンボリックな施策提案、オープンな課題解決に向けた環境設定など挙げ出したらきりがないが、本書に書かれている重要な手順を順当に踏んで事業推進をしている印象を持った。
逆に、今後どういうアクションを取っていくのか、そして、実は片手落ちになっていたのではないかという予想もつくようになった。
HRBPとして事業に資する人事としては、経営層の考え方を理解し、伴奏していく必要があると考える。そのためにも、HRBPチームメンバーに対して、重要な経営コンセプトや言語の統一化を図ったり、様々な課題解決に求められるスキルの底上げを行いたい。
底上げ方法としては、本書にある学習方法をそのまま活用してみたいと思う。自分が講師になれるくらいまで理解度を高めることを前提に本書を課題図書にやってみたいと思う。
さいごに
「企業変革の実務」を読んで、いま自分の周りで起きていることが少し構造的に理解できるようになった。
構造的に理解することで、次の手を打つべきなのか、我慢強く運用をまわし続けるべきなのか、見極めがしやすくなると思う。
優秀な企業ほど日々のオペレーションの優秀性を有しているとのことなので、目の前のオペレーションの最適化を一層高めてよりとい企業に成長させていきたい。
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