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●散文、雑記、詩っぽいの。

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ギンフルマの青いやつの延長とか
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2016年11月の記事一覧

信じられないことと、信じられないことと、信じられないことと、信じられないこと。

大丈夫だと思ってたことが
 全然大丈夫じゃなかったり

大丈夫だと思ってた人が
 全然大丈夫じゃなかったり

この人はだめだと思っていたら
 全然だめじゃなかったり

自分はもう死んでしまうと思ったら
 どんな検査の値も正常値で

実は全部ただの 気のせいだったり

一度心電図がピーッ って鳴ったんだ
あれを僕は確かに聴いた

ストレッチャーで救急車に運び込まれる寸前に
満月がちらりと空を横切った

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両翼のような雲。

両翼のような雲。

大空を覆い尽くさんばかりに広げられた両翼のような雲。
日暮れの空に、今はぴたりと静止している。

あれがひとたびひるがえれば、この街は大変だ。
まるごと包み込まれてしまう大きさだからだ。

早く、翼の主が気分を変えぬうちに帰らないと、あの分厚い水蒸気が僕らを直撃してしまう。

あの翼を動かす動力と言ったらどれほどだろう。
人など立っていられようか。
翼の通り抜けきるまで、風の轟音は凄まじく、きっと

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まっさら。

まっさら。

人の心と秋の空
とは言うけれど

こんな雲のひとつもない
「まっさら」な夕暮れが
人の心に来るだろうか

悲しみの雲が絶え
喜びへの未練も湧かない

夕暮れと夜の中間色に
染まるだけ

ただひとつ
その「まっさら」な空に三日月が

エンドロールに添えられた
「了」の一字に形が似ている

とか
思いながら

広く
「まっさら」な空を

見上げている間、無心。

みそらさんの写真を元にツイッターで短文

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悲しみも何も、綴るだけの価値がお前の感情なんぞにあるものかよ、とバカにされそうな気がする。

 生きることを肯定している自分のことも、死にたくてたまらない自分のことも、結局は理解してくれるのは自分自身だけだから。

 ツイッターは自分に向けて発信している。

 自分に銃口突きつけて「さあお前は死ぬのか、死にたくないのか」ってやってる。

 「自分で引き金を引く勇気はない、むしろ俺死にたくない」とか思いつつ、心の何処かで「偶然で暴発してくれたらラッキーだな」とほんのり期待するくらいには、生き

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