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ホワイトデーに簡単なおもてなし!『ミッション:失われたパンを探せ!!』 フレンチトースト

どーも。都内一流ホテルで16年勤務した、フリーシェフ、僕です。
今回2818字でした!
レシピ制作のポリシーを作りました。
もし気に入ってもらえたらご覧になってくださいね。
今回から見出しを設定してみました。

https://note.com/nekonekokawaii/n/n60f956b0bc21

勝手にリンク。まずはホテルオークラ様のフレンチトーストです。
美味しそうですね!
こう、メープルべったりかけていただく
フレンチトーストとかワッフルはヤバい。ヤヴァイ。
主に糖分的な意味でですけど、そんなこと吹き飛ぶくらいの美味しさです。

余談ですが、ホテルの提供している食事で朝食ランチディナーでは
朝食がダントツで大切です。他要らないなんてことはないんですけど…。
ルームサービスとか深夜のバー、アフタヌーンティーとか含めたうえで朝食が大切です。絶対にそうです。そういうものです。
一日のパワーを得るのは朝食です。

タイトルの『失われたパン』を探せとはフランス語です。
パンペルデュ pain perduです。直訳で『失われたパン』。
英語で lost bread ってことです。
何が失われたの?
『柔らかさが』。 ヨーロッパでパンを一晩置くと固くなるんです。

今回、甘いパンとしてフレンチトーストを紹介しましたが、
パンペルデュはお惣菜でも使えます。
ハムとチーズを挟んでバターで焼けばクロックムッシュー。
目玉焼きを挟めばクロックマダム。
また、スープの浮き身としてパンを使うこともあります。
要は固くなったパンを美味しく食べる方法です。

乾燥しているヨーロッパでは柔らかいパンが
すぐに固くなってしまうんです。
それをどうやって美味しく食べるかの知識と工夫です。

さて。
せっかくなのでホワイトデーにちなみました企画です。
バレンタインでチョコレート頂いた時のお返しに
作ってみるのもいいと思います。
不格好でも、ちょっと焦げても、ちょっと中が生でも、
食卓で一緒に食べていただける方がいることが、
何よりの価値になると僕は信じています。

このレシピはコンビニで売っているものでも作れます。
(香料は別ですが)
普段料理しない方にもぜひ挑戦してもらいたいと考えます。
また、
その後にどこかのホテルでアフタヌーンティーを
嗜むことが出来たら素敵ですね。


THE)材料

(カッコ内は多めの量)

卵黄 4個(6)
全卵 1個(3)
グラニュー糖 150g(180)
牛乳 500cc(750)

バニラオイル 数滴
か バニラペースト 大匙1杯

バゲット 35㎝程
☆バゲットを指定しましたけど、所謂四角い食パンでもいいですね。
☆多め量のアパレイユで製作した場合、
バゲット2本分つけられると思います。
今回僕は多めの分量でバゲット1本とパン2斤極厚で漬けました。


僕の記事です。
バニラの種類について書いてあります。
もしよかったらご覧ください。

調味料)

サラダ油
粉糖+茶こし
メープルシロップかハチミツ

〇付け合わせ
バニラアイス
☆ハーゲンダッツとかでいいでしょう。
季節のフルーツ

工程)

バゲットスライス、砂糖と牛乳を計量、全卵と卵黄を混ぜ、砂糖を卵と牛乳半分ずつ混ぜ、牛乳にバニラペースト混ぜて沸かす、卵に混ぜて漉す、この液体をアパレイユ(後述)とし、スライスしたパンをアパレイユにつける、スポンジ状に少し絞って中に液を染みこませる、上下裏返して20分ずつ(裏返して1晩でも可)、パンの耳が焼けるように多めの油でフライパンで回しながら中火で焼いて両面焼く、焼きあがったら菜箸で油を絞って網に置く、皿に盛り付けて、粉糖とメープルかハチミツかけて(あればバニラアイスも)完成。

では行きましょう。

まずはバゲットをスライス。このくらいの大きさで、
先端は半割にしてください。
材料を計量しておきます。
アパレイユを作ります。
牛乳に砂糖とバニラペーストかバニラビーンズを
入れて火にかけます。
卵と砂糖を混ぜてます。
果たしてこの作業をブランシールというのかは疑問です。
全卵入ってるから。
牛乳が沸いたら卵と合わせて、優しく沸かす。
今回、アパレイユを作ってから漬ける作業があるので
ぬるい状態ではいけません。
レシピ外ですが、
材料全部混ぜるだけの方法もあります。
その場合は加熱しません。
軽く沸いたアパレイユは漉したものがこれです。
バゲットどーん。
スポンジのように軽く揉んで空気を出し、
出た空気にアパレイユがしみこむイメージです。
しっかりしみこませたいので片面20分、
裏返して20分ほどつければいいと思うのです。
バゲットの皮が満遍なく柔らかくなっていたら
浸かっていると判断してください。
一度引き上げました。
この後の作業の手順的に引き上げないと上手くできません。
焼きましょう。
フライパンに油を引き加熱。
写真ではわかりづらいのですが、かなり油多いです。
揚げ物をするイメージです。
パン入れたところです。
ここから、満遍なく焼き色を付けたいので
一生懸命油の中で回してください。
一度引き上げました。
こんな感じの焼き色に両面なっていればOKです。
焼きあがったら、菜箸で絞りながら網の上に載せてください。
ちょっとだけ余分な油が落ちていきます。
本日の罪の味。
粉糖とメープルシロップです。
バゲットを盛り付けて出来ました。
季節のフルーツがイチゴだったのでイチゴと、
メープルシロップかけています。
いわゆる食パンでも作ってみましょう。
漬け方はバケットと同じですが、一斤4枚(+エンドカット。つまり端っこ)に
スライスする極厚で作りました。
一度網に乗せて余分なアパレイユを切ってください。
じゃないと焦げます。
ちょっと見た目では分かりづらいのですが、
/多めの油で強火で入れで一気に温度を下げます。
強火スタートなのは弱火の油に入れると油を吸いすぎるからです。
温度を落とすのは『焦げるから』。
上がるときにも網に乗せて油切ります。
フライパンから出すときには油を絞るイメージでやってください。
出来ました。こっちの方も美味しそうですね。耳はつけたまま焼きました。
中身だけの方が柔らかいとされますけど、こっちの方は捨てなくて済みますからね。
追記です。
アイス載せてみました。これも美味しそうですね。


☆おまけ)


〇 Q.アパレイユって何?
  A.フランス語。
今回の場合は、卵と牛乳、砂糖を混ぜてバニラで香りを付けたもの。
キッシュの液体もアパレイユ。
混合生地とかタネとか、という意味です。
たこ焼き/お好み焼きの種もアパレイユです。

〇今回、そんなに難しい手順を踏みません。
文字数いつもの半分ほどだし。
ホワイトデーでもし作りたい!
って方がいらっしゃれば挑戦してみてくださいね!
僕でよければいつでもアドバイス出来ますよ!

読んでくださってありがとうございました。


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