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変わりたいけれど変われないもの

2021年人生で恐らく一番辛かったであろう浪人期。 あれほど、日々を何かに迫られながら生きた1年は20年のうちに一度しかない。 そんな1年の終わりがけのある日に書いた日記が出てきた。今の自分がこう生きたいと思うような事をこの時も思っていたと思うと何故だか心がキュッとなると同時に和らいでいく感じがした。2年経っても自分はあんまり変わらないみたいだ。環境は大きく変わったはずなのに、自分自身はそこまで変わらない。だって夢に出てくるのはいまだに初恋の子だし。自分って変わっているよ

    • モードの帝王

      サンローランのメガネを掛けて国立新美術館で行われている、イヴ・サンローラン展に行ってきた。 若い頃のサンローランはイケメンだった。クリスチャン・ディオールに認められた男はやはり纏っているオーラが違った。 サンローランの服サンローランの服は圧巻だった 当時のショーで使われたオートクチュールのプロトタイプの作品がたくさん来ていた。 やはり良い服というのは形が素晴らしい。先月見たシャネルのドレスを見ても同じことを思った。 サンローランは、男性の服から女性の服への発送を得ていた

      • 自然からのギフト ー見えない土地を巡るー

        その土地が与えるもの。 今回のビエンナーレで所どころに見つけた言葉である。 私は群馬の中之条で行われている中之条ビエンナーレに行ってきた。中之条は千と千尋の神隠しのモデルとなったと言われている、「四万温泉」で有名な場所だ。 今年で9回目の開催となるこのビエンナーレは9/9~10/9の1か月間 開催されていた。期間中にはアーティストパフォーマンスも行われていた。 私は早くいかなければと思いながらも、場所が場所なだけに中々腰が上がらずにいなかった為、終了日前日に駆け込んでき

        • 天気が良かったので(名古屋市美術館)

          昼食をとった後あまりに天気が良かったので名古屋市美術館の企画展へ。 『マリーローラサンとモード』と言う名の企画展。 1920年代以降の女性にスポットが当てられた今展示会では、女性の絵やシャネルのオートクチュールなどが展示されていた。  私たちを初めにお出迎えした絵。 てっきり、生き生きとした躍動的な女性が描かれるのかと思っていたので少し拍子抜けだった。 ローランサンの絵の多くは、喜怒哀楽の喜と楽を省いた目をしていると感じた。 もちろんそうではない作品もあるけどなぜな

        変わりたいけれど変われないもの

          家族旅行(国立国際美術館)

          中之島美術館に寄った後、すぐ隣にあった国立国際美術館へ足を運んだ。 時間の都合上企画展はやめ、コレクション展のみに。正直企画展はあまりそそられなかった。 まず私たちを迎えたのは村上隆だ。 私は父ほど熱烈なファンではないが好きだな。 これは72シリーズみたいだ。 素晴らしい作品は沢山あったのだが、私が入り口で撮影許可書をもらうのを忘れたため、あの作品たちは私の角膜にとどまり皆さんに伝えれないのを謝りたい。 少女が沢山描かれ、川で遊んでいる大きな絵があった。 今回一番

          家族旅行(国立国際美術館)

          家族旅行(大阪中之島美術館)

          関西名物の粉物をいただいた後は、美術館へ。 ここからは両親と離れ1人行動。 はじめに言いたい。 素晴らしく良かった。 なにがとは言えないし、言おうと頑張りたくもない。 でも、これだけは言える。 行って絶対に損はしない。 衣食住の美しさに気付かされた良い日となった。

          家族旅行(大阪中之島美術館)

          家族旅行(大阪城)

          実に8年ぶりとなる家族旅行の1日目はなんと別行動。 妹2人はUSJへ、私は父と母とまず大阪城へやってきた。 母は大阪城公園でモーニングを済ませた後、梅田の百貨店へ。天守閣には父と2人で登った。 天下人となった羽柴が築いた城はやはり豪華であった。 私の目当ては黄金のお茶室。至る所全てに金が、、、 侘び寂びなんてものはどこにもなかった。 なぜ3畳しかないのか私には疑問だったが、移動式のせいだと思う。 馬鹿みたいにあれを色んなところへ持っていて自慢していたらしい。 父

          家族旅行(大阪城)

          美術館のはしごに妹のCD(テート美術館展編)

          まず1つ目に向かったのが乃木坂の国立新美術館。 私は印象派が好きな美術初心者である。 人並みには美術展に足を運んでいるが、まだまだ初心者の域を出ない。 それの証拠に印象派などのパッと見の美しさがある絵画に興味がそそられ、抽象や現代などのアートにはこれっぽち興味が湧かない。 今回の展示会は印象派がメインとなったものでそれは昨日からとても楽しみであった。 印象に残った作品をいくつか トスカーナの海岸の灯台と月光 これを見た時印象派なのにまるで写真のようだと感じた。 月の

          美術館のはしごに妹のCD(テート美術館展編)

          美術館のはしごに妹のCD (電車の中の読書編)

           東京は猛暑日を記録する暑い日だった。7:45分高崎発熱海行きに乗り、乃木坂の国立新美術館へ。  行きの電車では『音楽は自由にする』坂本龍一、『破局』遠野遥を読み終えた。    前者は所謂自伝であり非常に興味をそそられる点や学ぶ点が多かった。教授がかなりのインパクトを受けたという『ドビュッシー 弦楽四重奏曲』は私の好きな一曲に追加された。    一方後者は芥川賞受賞作の所謂純文学であり、こちらはやはり理解が追いつかない点も多々あった。純文学を読むといつもまだ私は未熟だと感じ

          美術館のはしごに妹のCD (電車の中の読書編)

          雨の日に見た景色は なぜだろうか 美しく見えた 窓は雨で濡れて 鮮明には見えない だからだろうか いつもよりも 霞んで見える世界 その不完全さに 惹きつけられたのだろうか 何かが欠けている そこに魅力を感じ その何かを見つける旅に 出かけているような気分 そんな気持ちにしてくれる雨が 僕はどことなく愛おしい