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ふくいち【なんちゃってコラム】

明日で,東電原発事件(※)や東関東大震災があって、11年目になる。

今日までの10年間、フクシマやその周辺では何が起こったのか…。

今から数年前に生まれて来た子らは、それを知らない。

この事故等を詳しく知るには、日本の歴史の一部を紐解くと言うことになるだろうが、真実を伝えられる人がどれだけいるだろうか?

そして、その真実を知り,知っているだけでは問題で、それを如何に分かり易く伝えられるかは、原発事故や震災を知った人間の責務ではないかとさえ思える。

「10年の節目」と、メディアで取り上げている局もあるが、ひとが大事な家族を失って,10年経ったからと言って、今は何も感じないと言う人もいるだろうが、まだ最初のこころの痛みから脱することが出来ない人もいよう。

10年経ったのだなぁと,無理やりふり返ったり、ほじくり返したりする必要はないようにも思えるが、10年と言えば、放射性物質のおおよその半減期となる元素もある。

だから、メディアは騒ぐのだろうか…。

それとも,ヒトにとって10年と言うキリの良い数字が大きな意味を持つと、言いたいのだろうか?⇩

10年でちょうど半分になる――と言う元素は特に、ない。

トリチウムが12.3年とある。

まだ少し先だ。

ストロンチウムは危険性が大きいだけに,30年近くかかる。

セシウム137も、30年だ。

ウランやプルトニウムなどは、凄いでしょう…ひとが一生を始めてから終わってもまだなお、放射性物質を発し続ける。

ただ,こうして述べているわたしは化学者でも何でもない、単なるド素人だが、原発事故前から反対の声を挙げていたのに、正しいことを言って来たわたし達までもが、放射能を浴びる危険に曝されることになってしまった。

そう言った無念もあるし、原発安全神話を流布して来た御用学者の面々なのか,ネット右翼そのものなのか、チェルノブイリ事故について言及し、それに学べと言っても,わたしはことごとく嘲笑された。

そう言った人々が言論を統制し、わたし達を黙らせた罪は深く,重い。

安全だ,安全だと言い続け、人々を洗脳して行ったのだから。

洗脳は恐ろしい。

思考停止するのだから。

でも,どうして?何故?!と言う素朴で基本的な疑問を常に、アタマやこころに大切に抱き続けていたら、化学を知らなかろうと,常識を知らなかろうと、思考停止にはならないと思っている。

何故?と、口に出してはいけない――と言った,日本の国の空気たるものが支配している、この社会と言うものがまだまだなかなか消えないでいることの,そら恐ろしさをわたしは常々、感じている。

良いものは良い。

悪いものは悪い。

まちがえたなら,素直に謝り ただそう。

そう言った気概がない,この国の人々や社会的にとりまく周りの雰囲気…。

なるように任せていたり、声が大きな人に従ったり、弱い人をつぶしにかかったり…一人ひとりの声が尊重される社会と言うのは、とても難しい。

しかし、難しいからやらないのではなく…


難しくてもやらねばならないことは、やるのだ!


それが民主主義の、第一歩だ。

ところで、こんなサイトを見つけた。


あなたは、10年後の今,東日本大震災の被災地に関心がありますか?

――と問われ、現時点では「大いに関心がある」と答えた人が、全体の6割以上を占めると言う快挙?を、アンケートが示している。

果たして、本心なのだろうか?

わたしは、とても懐疑的になった。

善良ぶっても,損をすることもないか~(^^♪と、リップサービスなのではなかろうかと…。

そうでないならば、横浜に移住した福島県の子どもが、小学校でイジメに遭ったとか,氷山の一角のニュースだろうに、どう言うつもりかと問いたい。

今でさえ,たかが?コロナでイライラする人が増え、自主警察なる市民が、マスクをしていない人を責めたり、営業が長い店を早く閉めろと言って来たりと,言う立場にない人たちが声を大にして、見せしめ行為をしている。

医療従事者と言う名の、わたしたちの医療福祉を司る人たちの子どもを、保育園では受け容れないとか、イジメや嫌がらせのようなことが蔓延しているご時世なのに、なぜ今、被災地に大いに関心があると言えるのだろうか。

わたしには、興味本位で,関心があると言っている風には思えない。

でも、単にこの問いでは関心があるかないかしか,問われていない。

とすると,そう言った偏見やいたずらに危険を煽り立てるような意味での関心事なのだろうか…。

それから、わたしは現地に赴いたことがない。

でも、東京に来た福島の人からは沢山の福島原発関連の話を聴いたりして、今に至っている。

他の原発の立地地域のことも、とても気がかりだ。

東海原発なんて,東京から至近距離にあり、事故が起きたら一大事になる原発だし、福島原発が東日本大震災で大変なことになった一方では、女川原発が持ちこたえてくれたことが、奇跡的だと言っていた人がいた。

だから、もう原発も老朽化があちこちで来ているし、稼働期間をさらに10年等,延長すると言ってもこの地震大国で耐え得る原発は、皆無ではないかとさえ、言われている。

それなのに,いまだに政府は、ベースロード電源だなんて恐ろしいことを言っていて、エネルギーの約2割強ものシェアをキープしている。⇩

再エネ,つまり自然エネルギーと言う、コストがかからない新技術を導入すれば、未来は明るい筈なのだが、政府・経団連がタッグを組んで,原発を復活させようと言う兆しが、ここのところかなり感じられている。

上の経産省・資源エネルギー庁のサイトを見ると明らかだが、再エネと原発のシェアが、拮抗している。

世界のエネルギー事情に鑑みると、3つのE,つまり…

①エネルギーの安定供給(エネルギー セキュリティー)

②経済効率(エコノミック)

③環境への配慮(エコロジー)

✛S(安全性・セイフティー)

…を満たすことが求められる。

と言うことは、原発事故から見ても分かるように…

1)事故が起きたら、安定供給は難しい

2)経済効率は賠償問題すら,東電を庇って国負担(わたしたちの税金で賄って来たのだから、民間と言いながら私たちに二重に負荷がかかっていて、結局高いツケがこうして回って来ている)なのだから、決して安くはない。

3)環境へ放射性物質が放出し、大気汚染,水質汚染、土壌汚染と原発立地地域周辺の汚染だったものが、何キロにも伸展してバラ撒かれてしまい、環境にやさしいとは、決して言えるシロモノではない。

4)最後の安全性「S」は言わずもがな,上記1)~3)までを考えたら、自ずと危険だと言うことが分かろうものを、ダダコネ経団連や資本家たちの原発依存に、わたしたちはいつまでつき合わされなければいけないのだろうか。

こうしたことからも,ベースロード電源にもなり得ない筈の原発が、そのエネルギーの座に名を連ねていることや、新建設で最も危険な大間原発を今後、どう生かすのか恐ろしい顛末が待っているのである。

長くなってしまったが、「10年の思い」を語ったのだと思って頂ければ幸いである。

まとめると…

①福島原発に苦しめられて来た人たちのことを想うと、複雑な思いがよぎる。

②国は全く無責任にも,いまだに原発を廃炉に方向転換しないことについては、非常に腹立たしい思いに駆られている(原発安全神話は今まだ健在である。姿・形を変えて変幻自在に魑魅魍魎として生きるであろう…)。

③大間原発では、お母様の遺志を引き継いで、一人で頑張っている女性がいらっしゃるので,コロナ禍でも苦しんでいる彼女のことを想うと、フクシマの二の舞には、どこの原発もさせてはならないと,強く思う。

④自然エネルギーを突き進めるためには、原発のあの悲惨な事故のことを思い出し、大いなる挑戦を果たさなければ、何も変わらないだろう。国や日本国民は、世界からも取り残され、お笑い草になるに違いない。

⑤東電は早く株を解放し、国営化にし、配送電網の問題を解決して欲しいと、強く願う。

⑥蓄電技術を国はバックアップして、優秀な企業を創出するよう力を入れるべきだと思う。

⑦洋上発電で日本の全原発を賄うくらいの計画が浮上していたのに、今どうなっているのかメディアも知らせない。知っている人がいたら、教えて欲しい。これらの計画でも何でもいい。とにかく自然エネルギーの発展を願う。

⑧フクシマの人々には、大変気の毒で気の重い内容だが、フクシマの東電周辺地域は皆、国が買い上げて、汚染水だの色々と処理する貯蔵施設にして、一切合切漏れないよう,安全管理を施すようにして欲しい。

➈北海道で財政の苦しい地域が、中間貯蔵施設に手を挙げているが、国防の観点からすると,北海道の食糧基地的農業が壊滅的な打撃を食らうことは日本の存続に関わるから絶対に止めるべき。アイヌも賛成していないと思う。

⑩原発の放射性物質で,マスクをしていなかった人たちも、コロナ禍でするようになり、洗脳のコワさ・情報の偏りを痛切に感じたこの1年だった。

最後に…

※の「東電原発事件」について簡単に説明すると、東電が不起訴処分になったりして,これは刑事事件だと強調する人が大勢いることをわたしは知っている。ただのケガや事故のような扱いにはしたくないと言う意味を込めた。

                              

                               以 上

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