本懐
「本懐」
本来の望み。本望。本意。 「 -を遂げる」 「男子の-これに過ぐるものはない」 —大辞林 第三版参照
自慢にも何にもならないが、
アニメとは疎遠の生活を続けてきた。別に喧嘩したわけではない。
生活上、本と向き合うことの方が多かった。
きっかけが、触れ合う機会が、順序が、もし違っていたら、こうはなってないのかもしれない。
皆無なわけではないけど、見るならスポーツアニメとかが多いし、今まで見たアニメを列挙しなさいと問われたら、きっとすぐに脱落してしまう。
お笑い芸人のかまいたちさん的に言うなら、
トトロも火垂るの墓も見たことがない。
時間という壁に守られちゃってる、目はきまってないけど笑
前置きが長い長い。
そんなわけでAmazon Prime Videoで時間潰そうかと、そしてアニメを見ようと思って。
いつもは映画とかドラマが多いけど、そんないつもに飽きたみたい。
そして、まぁタイトルからご察し頂けるかと。
「クズの本懐」という作品を一気見。今回は感想というか、感じたことを綴っていこうかと思います。
意外とsensitiveな作品だったんですね。びっくり。
でも、人間の根底にあるドロドロした部分。
地位とか名誉とか、好かれたいとか嫌われたくないとか、誰しもに該当する部分はあると思う。
好きな人への好意が実らないと知った時、すぐにスパッと気持ちを整理するなんて難しいよね。切ない。切なすぎる。
「自分が誰かを好き」と「誰かが自分を好き」っていう感情が、
誰しもに等しく一つずつあると仮定したとき、
自分の好きな人が自分に好意を抱いてくれていたら、素敵でもの凄く幸せなことだけど、現実はそんなに甘くはないし、誰も自分を好いてはくれてないのかもしれない。
大学だったら誰が一番仲良い?って質問に
自分にとってはあの子だけど、あの子にとっての一番の仲良しは誰なんだろう。多分、自分じゃないし、一番ってずるいよなって思った。
答えてる時、虚しい顔してたと思う。
どうしても、自分は自分のことを主観でしか見ることができない。
自分の価値観が変わろうとしてもいくら俯瞰的に見ようとしても、自分っていう一つのベクトルに収まってしまう。
だから自尊心を+α上げるためには他者の起因は必要不可欠。
茜さん(作中人物)の自尊心の高め方は真似できないけど、この服可愛いって思った服を誰かに可愛いって言ってもらえたら嬉しいし、一生懸命頑張ったことを評価してもらえると救われた気持ちになる。結果でも過程でも、何でも。
物理的に一人で生き抜くなんて不可能で、どこかしら僕らは誰かに依存している。
自分が感じる嬉しい、悲しい、楽しい、悔しい、苛立たしいとか色んな感情の引き出しの鍵を持ってるのは自分だけじゃない。
だから無慈悲なことも沢山ある。
全然オートロックじゃない、セキュリティが甘すぎる。
スマート家電じゃない、中に監視カメラも設置できない、セコムさんとかアルソックさんとかも対応してくれない。
でも、甘くはないけど、そこまで苦くもない。
勝手に侵入してきてプレゼントを置いてそそくさと帰る洒落た子もいる。
洗濯物を一緒に洗って干して畳んで整理してくれる子もいる。
悪いことばかりじゃない。よね。
だから苦いと感じたら甘くしていこう。
コーヒーにお砂糖入れるみたいに。
自分にとっての本懐ってなんだろうか、
基本的に連絡がマメではない人間なんだけど、見終わった後、久しぶりに友人に連絡した。
何んとなくだけど、意味を持つ行動か不明瞭だけど、
引き出しの中にジュースくらいは置かせてほしいから。
とまぁ、そんな一日でした。
皆様はどんな一日を過ごされたでしょうか、
最近暑さが元気で何よりですが、お体にはお気を付けくださいね。
あ、それと、もしよろしければ
皆様のおススメの作品教えていただけると嬉しいです。
映画、ドラマ、アニメ、小説問わずです。何卒。
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