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病魔退散おせちを作りました


病魔退散おせち

大病を患われた方への退院祝いとして、病魔退散おせちを作りました。
人生にはさまざまな節目があり、退院も一つの節目だと思います。
健康や長寿につながる縁起を持つ料理や食材を詰めて、退院をお祝いしました。

一の重

トマトと枝豆の白和え
豆は魔を滅する「魔滅」と書き、丈夫・健康を意味し、トマトは「食べれば医者が青くなる」と言われるほど栄養豊富で毎日食べると医者いらずと言われています。
レンコンつくね
レンコンなど「ん」が二回重なるものは、「運(ん)」がつくと言われています。レンコンつくねで運(ん)がつくよう願いを込めて。
ひょうたんは三つそろえば三拍子、六つそろえば無病息災と言われる縁起物。ひょうたん型の薄焼き卵を六枚入れて無病と息災を願います。

二の重

タコときゅうりの酢の物タコは「多幸」きゅうりは「九の利を得る」と言われています。ワカメは繁栄と幸福を招く縁起物として。
きんぴらごぼうごぼうなどの根菜は長寿と家内安全を招きます。ピーマンも入れてハッピーマン!
梅カツオかまぼこ梅干しはシワが寄るまで長生きを願います。カツオは病気に「カツ男」にかけて。白かまぼこは神聖を表し、新しい門出を祝います。


手毬寿司

めでたい席には寿司がつきものです。
めでたい鯛や災いを避け(サケ)るサーモンなどで見た目も華やかに。

昔の風習ではあっても、縁起の良いものを体に取り入れると気持ちも和らぐように感じます。言霊を取り込むとそのパワーが体内に取り込まれると信じられていました。
これは日本独特の文化で、食事から得られる力が病気も退けると信じられていました。しかし化学や医術が発達した今ではダジャレに聞こえてしまうかもしれません。

私はこの根拠のない風習を途方もなく愛おしく思うのです。

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