想像上の相手と心の中で会話せず直接尋ねよう
相手に尋ねてみなければ答えは分からないのに、想像上の相手と心の中で会話をして「そうか、ダメなのか」と決めつけてしまう──そんな経験はありませんか? 気付かずにやっている人が多いです。
目の前の相手ではなく想像上の相手と会話する
相手を誘ったりお願いしたりするときには、直接相手に尋ねてみなければ答えは分かりません。
「次の週末、一緒にキャンプに行きませんか?」
と声に出して直接尋ねれば、YESにせよNOにせよ答えが戻ってきます。でも、心の中に作り出した想像上の相手からでも、答えは戻ってきます。
「わたし、虫が嫌いなので、ちょっとそういうのは…」
これは実際の相手の答えではありません。ただの想像、つまり相手ではなく自分自身の声です。でもその応えに反応して「◯◯さんは、キャンプとか嫌いだろうから…」と勝手に諦めて、声をかけるのをやめてしまうのです。
相手からの答えは尋ねてみなければ分からない
相手の人が「虫が嫌いだからキャンプも嫌い」と勝手に会話を進めて、その上で、
「◯◯さんは、キャンプとか趣味じゃないと思うんだけど、週末に何人かで行こうと思って」
みたいなことを言ってしまう。相手にとっては、誘われたとは感じられません。どちらかというと、仲間外れに近いです。コミュニケーションは既にこんがらがっていますね。
直接尋ねずに、心の中で会話をして、最後は直接伝える──そんなことをすれば、誤解だらけになるのは当然です。
目の前の相手と向き合おう
忘れてしまいがちなので、もう一度だけ。
直接本人に直接尋ねてみなければ、答えは分かりません。ちなみに、あなたではなく別の人が尋ねた結果も当てになりません。いま、目の前にいる相手に自分で尋ねましょう。
先程の例なら、虫は苦手だけど、「キャンプには行ってみたい!」のかもしれないし、ボーイスカウトやガールスカウト出身で、実はキャンプ慣れしているかもしれません。どんな答えなのか、まったく分かりません。
別に断られたっていいのです。悪いのは、勝手に心の中で会話してコミュニケーションが成立しないことです。色々想像はしてしまうけれど、惑わされずにクリアに尋ねれば、ミッション完了です。後は相手に選ばせてあげましょう。
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