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「ファンタジー」と「キャンプ感覚」で壁を突破する

「場づくり」の計画を立てているとき、理想はあっても、
「ちょっと無理かな…」と思えてしまうこと、ありませんか?

規模が大きいもの、繊細さが要求されるもの、専門性が高いものなど、
「自分にはとても無理だ…」と萎縮してしまうこともあるでしょう。

そんなときに、前進するための方法を、きょうはお話しします。

場づくりを「キャンプ感覚」でやってみよう!

それは「キャンプ感覚」で取り組む、ということです。

あなたは、キャンプに行ったことはありますか?

近頃は豪華なキャンプが流行して、やたらと便利になりましたが、
昔ながらのキャンプスタイルでは、なにをするのにも不便です。

ガスはありませんから、薪を集めて火をつけます。

お湯を沸かすだけでも一苦労です(笑)。

昔、れんげ舎の子どもたちとよく利用していたキャンプ場には、
ガスどころか、電気さえありませんでした。

夜になるとランプだけ! 不便といえば、ものすごく不便です。

では、なぜ、ふつうに生活する設備さえ整っていない環境に、
わざわざ出向いていって、そこで食事や宿泊をするのか…?

それは、もちろん楽しいからです。

既にあるものでなんとかする、なんとかなる

キャンプでは、「既にあるもの」でなんとかするしかありません。

以前、食用油を持ってくる係の人が忘れて、油がないときに、
缶詰めに入っている油を使って調理しました。

缶切りを忘れて、石で苦労して缶を開けたことも…。
もう、缶詰めが開いただけで、拍手喝采です(笑)。

山菜を採って調理して、思いがけない美味しさに出会えたり、
夜空を見上げると、ふだんは見えない天の川が見えたり…。

日常では味わえない楽しさや快適さも、体験出来ます。

「既にあるもの」を使い、「自分たちの内側からの力」を発揮して
「場」をつくり出し、積極的に楽しむのです。

こういう態度は、困難や不便さを、楽しさに変えてしまいます。

これが、僕が示したい「キャンプ感覚」です。

ファンタジーの持つ「現実的」な力を活用する

もうひとつ、取り上げたいのは「ファンタジー」です。

まだ「夢物語」だけど、いつか実現したい!
いまの自分には非現実的だけど、考えるとわくわくする!

それはきっと、あなたにとっての「ファンタジー」です。

「ファンタジー」というのは、現実ではないにもかかわらず、
現実に対して、実際的な影響力を持っています。

ファンタジーの力は、侮れませんよ!

「ファンタジー」の世界にある「場」を実現するためには、
この「キャンプ感覚」がとても役に立つのです。

子どもたちがおままごとをするときに、お皿の上に料理はなくても、
子どもたちは料理を味わい、その「場」を実際に体験します。
   ・・・
そこで実際に楽しみ、様々な「感覚」を味わうのです。

すごく楽しい! 楽しいから次がある

「おままごとだって? 自分がやりたいことはままごとじゃないよ」

そう思う人もいるでしょう。それは、そうだと思います。

おままごとのレベルで終わらせるのか、もっと先へと進むのか、
それは、その「場」に取り組むその人次第です。


20年前、事務所を開くとき、そんなの無理だ! と言われました。
きっと出来るよ、という人は、一人もいませんでした。

それはそうでしょう。自分でも半信半疑でしたから(笑)。

でも、事務所を開いて活動を本格化させることを考えると、
僕のなかではエネルギーが湧いて、わくわくしてきました。

当時、事務所を開くことは、僕にとって「ファンタジー」でした。

子どもたちが事務所に集まるようになると、もう足りないものだらけ!

設備、あそび道具、調理道具、食材など、すべて不足しています。
それでも、創意工夫で乗り切っていると、それがすごく楽しいのです。

当時、古いマンションの一室は、まるで秘密基地のようでした。

「なんだかキャンプしているみたいだな」

僕はそんな風に思って、楽しんでいました。
そして少しずつ、その「場」を鍛えていきました。

ファンタジーという名のハッタリも必要

いまは、設備の整った、広い事務所があります。
よい道具が揃っていて、不便を感じることはありません。

でも、それだけではダメなのです。
設備や道具では、よい「場」はつくれません。

「場」は、そこに取り組む人の内面の発露。

「楽しもう!」「もっと工夫してみよう!」

そんな思いが、「場」に生き生きとしたエネルギーをもたらします。

「キャンプ感覚」は「おままごと感覚」と言ってもいいですね。
「ファンタジー」は「ハッタリ(!)」と言い換えてもいいでしょう。

最初は別にハッタリでもいいんです。

自分でも半信半疑でしょう? それでいいんです。

少なくとも自分にだけは嘘をつかず、自分に正直になって、
いまいる地点から、一歩一歩、歩いていきます。

そのためには、カジュアルに楽しむ感覚が大切です。

まだそこにない現実を自分でつくる

「場づくり」とは、いまそこにない現実を創造することです。

いわゆる“現実的”な考え方、“現実的”な判断の積み重ねでは、
もしかしたら、たどり着けない場所かもしれません。

深刻にならないでください。もっと楽しんでください。
(深刻になることのメリットなど、ひとつもありません。)

春が来ると、なんだか新しいことに取り組みたくなります。

あなたの「場づくり」を、もっともっと楽しんでください!


\あなたへのQuestion/
あなたは、「キャンプ感覚」で実現してみたい「ファンタジー」がありますか? それはどんなことですか?


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