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安易に許可を求めていませんか?

ちゃんと許可を取ってあります──そんな風に言われると、ちゃんとしてる感じがします。でも、何でもかんでも許可を求める態度には、大きな問題が隠れています。

すぐに質問したり許可を求めてはいけない理由

例えば公共施設などを借りる時に、「ここって、飲食をしていいのかな?」と気になる場合がります。あなたならどうしますか?

  • 勝手に飲食する

  • 質問して確認する(許可を求める)

もちろん時と場合によると思いますが、何も考えずに質問して確認するのって、ちょっと問題だと思うんです。ちゃんと確認して許可を取るのは良いことなのに、なぜこの態度が問題なのか分かりますか?

許可を出す側の立場を想像してみて

「すみません、A会議室を借りているのですが、飲食してもいいですか?」

窓口の人に、こんな風に質問したとしましょう。もとから水道が設置されているような飲食可の部屋なら「出来ますよ。ゴミはお持ち帰りください」みたいにさっと許可が出るかもしれません。
でも「大人だけの集まりでお茶程度なら場合によっては…でも、基本的には禁止です」だとか、ものすごくシンプルに「飲食禁止です」と言われる場合もあります。

質問して禁止ですと言われた後に、「お茶だけなのになぜダメなんだ」とか文句を言う人がいるのですが、気持ちはものすごく分かるのですが、そんなの質問する方も悪いのです。

だって、窓口の担当者にしてみれば、「禁止だけど、まぁいいですよ」と許可をしてしまったら、何かあればすべて自分の責任になります。よく知らない人たちのために、個人でそんな責任を負いたくないのは当然です。許可を出すということは、責任を負うということです。

まずは自分の頭で判断しよう

内緒で何でもやっちまおうぜ! という話ではありません。
大切なのは、自分の頭で考えて、自分で判断することです。

きれいな絨毯の会場で、小さな子どもたちがカレーを食べたらどうでしょう? きっと絨毯にカレーのシミがつきます。僕だったら、そんな部屋でカレーは食べさせません。

でも、リノリウムの床で、ウエットティッシュでもあればさっときれいになるような会場なら、お茶やお菓子なら問題ないはずです。カレーだって気をつければ大丈夫。でも、カセットコンロを持ち込んで煮炊きするのには、抵抗があります。あと、壁に大きく「飲食厳禁!」と貼り紙がある場合も、やはり気になります。

「この会場で、これをやると、こんな問題がありそうだな…?」
「でも、こういう配慮や対処をすれば、問題はなくなるな」

まずは会場をよく見て、やることをよくイメージして、自分の頭で考えて判断すべきです。例えば飲食可の会場で飲食する場合だって、それは変わりません。

許可を求める態度が染みついている人が多い

自分で考える前に、すぐに質問したり許可を求めたりする態度が、染みついている人も大勢います。ちゃんとしているようで、全然ちゃんとしていません。自分でちゃんと考える必要があります。

その上で、確認せずにやるのか、やっぱり質問して許可を求めるのか。ケースバイケースで対応する、という態度が必要なのではないでしょうか。

許可をもらえると安心しますよね。でも、許可があってもなくても、最後は自分で判断するしかないのです。自分で自分に許可を出す、一番大事なのはそこではないでしょうか。

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