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話し方・書き方のコツ〜前置きはしないで

書くときでも話すときでも、「前置き」ってありますよね。でも、多くの前置きは嫌がられます。読み手や聞き手にとっては不要なのに、書き手や話し手にとっての必要から「前置き」をつくってしまうことが多いからです。

不要な「前置き」をしてしまう心理とは?

よく「前置きが長い!」というツッコミがありますが、「長い!」と言われるということは、聞き手にとっては不要なのに、話し手の必要で話しているからなのです。

例えば、まじめすぎて「あれもこれも分かってもらわないとダメだ」と考えていると、こうなりがちです。「まずはじめに…」と始めて、それを長々と続けても、聞き手の集中は続きません。本題がわからず聞いている前置きは、頭に入ってこないからです。

他にも「まず前置きでつかもう!」というような、トーク術的な魂胆がある場合も、こうなりがちです。もしつかみでジョークを言うなら、「絶対にウケてやる!」という必死の覚悟でやるべきで、ぼそぼそ分かりにくい冗談を言うくらいなら、早く本題に入るべきです。

必要な「前置き」もある

一方で、必要な「前置き」というのも存在します。前提が分からずに本題を聞いても、誤解を招いたり、何の話なのか分からないような場合です。

そんな時には、こうすると、聞き手の集中を維持しやすくなります。

  1. まず「本題」で何を話すのかを簡潔に伝える

  2. 次に「前置き」が必要な理由を簡潔に伝える

  3. そして「前置き」→「本題」の順に話す

こすうれば、話術に頼らなくても、聞き手は混乱せずに聞けます。

これは書く(文章)場合でも同じです。不慣れなうちは、文章を下書きしたら、「最初のパートを全部削除しても通じるかな?」と考えて、2つめのパートから読んでみます。それで、どうしても必要なことだけ、冒頭に付け加えます。

話術に頼らず自分らしく話そう

前置き云々以前に、聞き手がちゃんと聞いてくれるのは、その人がその人らしく話している場合です。

「この場ではこういうことを言うものだ」というようなお約束をなぞるだけ、どこかのだれかをマネしただけの語りには、興味など持てません。よくある話は、実際よくあるので、改めて聞く必要などないからです。

言い訳をせず、自分らしく書き、話すこと。
それでもやっぱり「前置き」が長くなりそうなら、「後で補足しよう」と考えると、気が楽になります。

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