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【作品紹介23】クロシロエリマキキツネザル@夢見ヶ崎動物公園

フォトコンテスト選出作品23本目は、クロシロエリマキキツネザルです。

ちょっと長い名前のお猿さんですが、漢字に変換すると黒白襟巻狐猿。
黒白で、襟巻のような毛を持つ狐のような猿。
見た目そのままな和名です。

マダガスカル島の固有種で、キツネザルの中では最も大型。絶滅危惧種ながら、国内の動物園では比較的多くの動物園で展示されています。

そんなクロシロさんですが、今回ご紹介するのは、川崎市にある夢見ヶ崎動物公園で向き合った子です。

夢見ヶ崎動物公園は、小さな無料の動物園ながら、お猿さんが8種も展示されています。撮影にはあまり向いていない環境ですが、キツネザルは4種見ることができます。

動物園での撮影は常に檻や網との闘いで、夢見ヶ崎動物公園もその典型的なタイプ。しかしながら、そんな難敵も、太陽光の当たり具合で写らないように撮影できる場合があるのです。

その状況になるのをその場で待つか、他も見ながら何度も確認しに行くかは写真家次第ですが、私は何度も確認しに行く派。キツネザルさんのところをグルグル回っていました。

そしてついにその時が訪れます。太陽が雲に隠れている時、檻の向こうからこちらを凝視するお猿さんを発見!しかも凄い目力で。

このチャンスを絶対にものにしなければ…と向き合うこと数秒。なんとかその姿を切り撮りました。

撮影後、カメラの小さなモニターで再生しても、かなりの気を感じましたが、PCで開いてみてビックリ。
まるで私の心の内を見透かすかのようなお猿さんの視線は、ちょっと怖さも感じるほど刺激的でした。

そんな思い出の作品を、前回入賞した全日本動物写真コンテストに、この年も応募しました。

※前回入賞の記事はこちらです。

前回もお猿さんの作品だったので、今回はどうかなと思っていましたが、優秀賞に選ばれました。

【2021年】第19回全日本動物写真コンテスト
一般部門:優秀賞
タイトル:千里眼
EOS 5D markⅣ EF100-400mm F4.5-5.6L ISⅡ USM

タイトルはこの全てを見通すような視線から、「千里眼」にしました。

前回は準優秀賞でしたので、一つ上に進めました。上から二番目なので、頂点まであと一つ。参加の目的は順位ではないですけど、努力が実るとやはり嬉しいものですね。

思うように撮影に出かけられずにおりますが、2022年も募集が始まりましたので、応募できる作品があれば参加しようと思っています。

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