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osaosamumumu
2023年11月13日 22:52
途中で暑くなってもいいと、ウインドブレーカーを着て正解だった。走って身体の芯がじわりと温まるが、マンションの間から抜ける風は冬だ。すれ違う人の装いもまた、冬のそれであった。ついこの前まで、太陽が肌を刺し、焼き付けていた。だが思えば、もう去年のこの時期は愛車のタイヤ交換をして凍結路に備える頃だった。住む場所が変わり、冬の訪れを感じるきっかけもまた変わっていた。おそらくもうすぐ、北風が肌