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散歩記録 有明西運河

本編

今回紹介するのは有明西運河に架かる橋達。
東京都江東区有明江東区青海・港区台場の間を流れていて
全長は1.3㎞程の運河です。

有明~台場・青海は全体が人工島で、オフィスビルやイベントホール、ショッピングモールや海浜公園等が集まる言わばリゾート地のような場所(最近は住宅やオフィスビルも増えていますが)。


閉業1月前のパレットタウン。 平日だったのもあり人はまばらでした。

昨年、パレットタウン(ヴィーナスフォート)等お台場のシンボルともいえる施設達が惜しまれつつも閉業しましたが、跡地にはトヨタの複合型アリーナや商業施設が2025年に開業予定

そんな今なお開発が続く一帯ですが、人工島と呼ぶだけあり陸地からは完全に切り離され、橋梁と海底トンネルでのみ往来が可能と以外にも不便な立地でもあります。
そこに架かる、リゾート地兼ふ頭のライフラインとも言える橋達を紹介していきます。


有明西運河に架かる橋達

のぞみ橋

「のぞみ」は正式にひらがな表記。

有明西運河最北端の橋。

地図を見ると分かりやすいですが、橋が微妙に湾曲していて
橋を渡っている最中に景色が微妙に移り変わっていくため中々面白いです。
しかし、その湾曲のせいか北側の歩道がお台場に近づくにつれどんどん狭くなっていき、橋の付け根付近では人二人すれ違うのでギリギリなほど。
その上自転車の通行量が多く風も強いので通行する際は要注意です



新都橋

マップ上だと車道の方にピンがありますが、正しくは
横の細い道が「新都橋」です。
横の車道は名板を確認する限り「有明橋」とされています

有明橋のひらがな名板。 新都橋から車の通らない瞬間をスマホで撮影したため見切れています。

そして肝心の新都橋の特徴と言えば何といってもボロボロ…
だったのですが、欄干の塗り替えが完了したため今はそれほど古さは感じられなくなりました。
また、この新都橋は非常~~~~にアクセスが悪く訪れるのは物好きか撮影目的の人かランナーくらいなのでとにかく人通りが少ないです。
そのため、写真撮影には最適
自由な構図、体勢、ポーズで撮り放題です。

さらに、お台場側には高層ビルが並び夜景はとても綺麗で、有明側には巨大構造物が縦横無尽に交差する有明ジャンクションもあり、撮影スポットとしては本当に優秀。


有明橋

二つの橋の間に高架が通る場合は同一の名前とされることが多々あるのですが、この有明橋もその一つ。

先ほど新都橋の説明で出て来た車道のみの有明橋に対して、こちらは歩道ありの有明橋となってます。

この橋は過去に怖い橋ランキングでも紹介したのですが
・ガードレールが無い
・大型車両が通るたびに酔う程揺れる
・強風で転びそうになる
・舗装がボロボロ

と、とにかく渡っている間ずっと怖いです。
景色は決して悪いわけではないですが、歩くにしても自転車で通過するにしても正直おススメはできません。


青海橋(廃橋)

廃橋となり現在は立ち入り禁止。
漢字名板。

wikiによると、比較的最近まで歩道のみ通行可能な状態だったらしいですが2020年の東京オリンピックに合わせて閉鎖され2022年に廃橋が決定
人が渡らなくなった橋は雑草が伸び放題で、リゾート地である有明~お台場エリアに架かる橋とは到底思えない状態
とはいえ、渡る人のいなくなった都市部の橋を近距離で観察できる機会も中々稀なので近くを通った時は軽く寄ってみても面白いかもしれません。
※2023年2月下旬時点ではまだそのままの形で残っていました。


夢の大橋

オリンピックの時期はこの周辺にオリンピックモニュメントのようなものが飾られていました。
橋からの夜景。 運河に架かる橋達が連なります。
深夜には煌々と輝く無人の橋へ大変身。 

とにかく道幅の広い人道橋。
有明~青海・お台場エリアは「ウエストプロムナード」「センタープロムナード」「イーストプロムナード」の3つで構成された「シンボルプロムナード公園」が大半を占めていて、この夢の大橋は運河で分断されたセンタープロムナードを繋ぐように架かってる重要な橋。

捉えようによってはこのエリアのシンボルとも言える橋なので、ここまで道幅が広く存在感が抜群なのです。

道幅が広いという事は勿論見晴らしも良く、周囲を見渡せば視界を遮るものが殆どなく一面の空とちょっとのビル達
歩いていてとても気持ちのいい、リゾート地のシンボルとするに相応しい橋となっています。



あけみ橋

蔦だらけの名板が波のような形の装飾と合わせて動きを感じられて格好いい。
美しい形状の電灯が夜空に映えます。
橋の中央を貫くゆりかもめのレールが実に臨海副都心的。

有明西運河の最南端に架かる橋。
有明側には東京ビックサイトがあり、イベント後に近くの公園で小休憩するためにこの橋を渡ったことがある人もいるのではないでしょうか。

最南端に架かる橋だから視界が開けているかと思いきや
目の前には有明埠頭があるため眺めはそこそこ止まり。
この橋は景色よりも、橋の造形美や風の音を楽しむべきかもしれません。
幸い橋の下から運河沿いには遊歩道が整備されていて、臨海副都心らしい景色を堪能できるため散歩には適しています。




まとめ

この有明~お台場近辺のいわゆる臨海副都心エリアはとにかく
生活感が無い事が特徴。
お台場の北側部分や有明コロシアム近辺など確かに人の住むビルが建っているはずなのに、無機質で画一的な街並みと地面からはるか上空に離れた生活エリア等が人々の声や温度を感じさせません。

それでも、昼には人通りが多く賑やかで眺めの良いエリアとなりますが
夜になれば活気とは無縁、驚くほどに無人で不気味とすら思える雰囲気を醸し出します。

暗闇の中では煌々と光り輝き道標となってくれる橋もいれば
完全に溶け込み街の一部として生活感の無さを演出してくれる橋も。
そんな個性豊かで飽きさせない橋達が架かる有明西運河
是非一度歩いてみてはいかがでしょうか。




おまけ

ここ1週間ほど投稿していた深夜の臨海副都心の方で使用できなかった写真を少しだけ貼り付けておきます。

深夜の夢の大橋。 スマホの夜景モードで撮影するとこうなるのですが
体感的な暗さはこんな感じ。(少し大げさですが)
宗谷の横にあった青函連絡船「羊蹄丸」のスクリュープロペラ。 すごく大きいです。
ビーチで見つけた犬の足跡。 散歩後だったのかな。
深夜の東京湾トンネル換気塔。 昼に見ると不思議な形状で面白いのに、夜に見ると不可解さが不気味さに変貌。 この近辺は風が強く聴覚が機能しにくいのもあってとても怖かった。


おわり。

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