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自分の根っこを感じる

緊張することがあると、自分の根っこを思い出す。

先日の倫理法人会の実践報告会。
人前で話すのは、できる。
でも、緊張しないわけではないし、
登壇前に
うろうろしてたのはわたしだけ。
椅子に座って待つことさえできない。

むりー
むーーーりーーーー

と、思いながらも、
椅子にじっと座って精神統一なんかできなくて、

そわそわー
そわそわー

ガタッと立っては

うろうろー
うろうろー

舞台上では、堂々として見えるみたいだけど、
本人は意外と必死。
顔に出ないだけ。


そんなときに、
人生で1番緊張した時を思い出す。


そう……。

高校時代の部活で、
3連続の皆中(かいちゅう)の最後の矢のとき。

弓道は、
的に当たればいい。

4本の矢を持って、入場。
順番に放ち、4本中何本当たったかを競うのだ。

その試合のとき、
一次予選、二次予選、決勝戦……と、
わたしは進んだのだ。

一次予選 4/4
二次予選 4/4
決勝   3/4……まで的中させていて、
ラスト1本。

なのに、
他の人は打ち終わり、的前にはわたしだけ。

という、
かなり過酷な場面だった。

そこで、最後の一本……



よし!


かろうじて入ったのだ。
公式戦で3連続皆中。実は、記録にも残ってる……はず。

あの時の緊張感は、思い出すと震えてくる。
終わった後、先輩たちの前で泣き崩れたのを覚えてる。


わたしは決して
鋼の心臓ではないけど、
決めたらとことん貫き通すだけ。



話は戻って実践報告会。
直前に何を話せばいいかも忘れ
ソワソワしてしまって、
「これじゃダメだ」と思い直した。

舞台の袖から降りて、
誰もいないところに立つ。


目を閉じて、息を吸う。
息を吐き切って、腰に手を当て、
足を踏む。

徒手だ。

射法八節の動作を、行った。

ヒールで、
ドレスで、
ジャケットを羽織った状態で。


静かに足踏みをする。
姿勢を整え
弓構え、打越し、引分け……
と、
進み残心まで


ふぅ。

これで大丈夫。あのときより、緊張してないから、いける。



緊張感って大事。

でも、
飲み込まれちゃいけなくて、
乗りこなすのが1番なのだ。

わたしは、
射法八節で思い出す。

【大丈夫、わたしは、やれる】
そう、思えるから。


大変な経験も
辛い経験も
楽しい経験も
緊張感のある経験も
悔しい経験も

全部、わたしの糧になる。
全部、繋がって、今のわたしになる。


だから、
今できることを必死にやり切るのだ。



今日、
実家に帰って、部活に顔を出して
改めて思った。

根っこは全部つながってて
【わたし】というものが作られるのだ。


だからこそ、今を大切に。


明るく元気に……
暗いものは笑い飛ばしながら、前に進むのだ。

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