だから、全部変えた。

こんにちは。朗読鍼灸師おさむです。

「人は何歳からでもやり直せる」

よく聞くセリフですが50を過ぎると「失敗」を恐れ「思考停止」になり結局「今までと同じことをしている」自分がいます。

武豊という怪物


競馬騎手の武豊さん。今年で51歳になるそうです。通算4153勝(2/16時点)という名騎手です。特にすごいのが2000勝から3000勝までの1000個の勝利を僅か5年で成し遂げています(年間200勝!!)。レースに出ればほぼ間違いなく勝つ、といった感じです。しかし次の3000勝から4000勝まで彼は実に11年もの年数を費やすことになります。年間勝利数が100を切るようになる。レース中に落馬で重傷を負う(’10年3月)。
こうなると周囲からは「武豊の時代は終わった」とささやかれるでしょう。いや、実際そのような報道があったかは分かりませんが40歳のジョッキーが勝てない、怪我を負うとなればそうだったのでは?と思います。
(あくまで個人的憶測です。間違ってたらスミマセン<(_ _)>)

若手の失敗は成長の肥やしになるが、ベテランの失敗は引退に繋がる。

あるプロ野球解説者が言っていたことを思い出しました。
勝てなくなって武さん自身も「ズルズルいったら本当にこのまま終わってしまう。これはちょっとヤバイ」と思ったそうです。そこで彼は「いまのままの自分では駄目」だと思い「だから全部、生活から変えた」んだそうです。

すげぇ~!!って思いました。彼のインタビュー記事を見て私は背筋がピン、と伸びる思いでした。

「こんな実績のある有名騎手が奮い立って生活をイチから全部変えるってなんって精神力なんだ!」。変な話、このまま引退でもいいと思うんです。3000勝以上してるんだし、地位も名誉もお金も十分得てるはずです。なのに彼は自分で気づいた細かいことを一つずつ修正しました。トレーニングもカラリと変えたそうです。「以前のやり方を続けても結果は出ない」から。ちょっと狂気の沙汰です。全部ぶち壊してイチから積み上げていく。

「失敗」を恐れ結局「今までと同じことをしている」自分が恥ずかしくなりました。なぜこれほどまでに私の心に響いたかというと「同世代」の言葉だからなんんですよね。ルーキーから中堅のスポーツ選手が「生活を全部変えた」と言っても響かない。51歳の「武豊の言葉」だから胸に刺さったんです。

実際、彼は’03年から’05年に、前人未到の3年連続200勝という大記録を打ち立てました。カッコよすぎる!!彼はこんなことも言っています。

「無抵抗に引退に向かっていくのは嫌だったので、余計に燃えました。絶対に戻ってやろうって」。

「絶対に」。

言葉には力がある。考えすぎて「今までと同じやり方をしている」自分を後ろから押してくれた武豊さんに感謝します。

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