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現実がフィクションを超える今の世の中で、どう物語を紡いでいくべきか?

マンガや小説、映画等のほとんどはフィクションです。現実ではこんな事起こらないだろうというようなストーリーを、みんな知った上で楽しんでいます。

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しかし近年、現実がフィクションの世界を超えてしまうという驚くべき現象が次々と起こっています。

例えばメジャーリーグでの大谷翔平選手や、将棋の藤井聡太さんです。もし野球漫画や将棋漫画で、彼らのような主人公を描こうとしたら、編集者に止められるでしょう。

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「そんな事出来る訳ない、夢物語過ぎて読者はついてこないよ」と。

ところが現実では実際に起こってしまいました。

大谷選手はメジャーリーグで二刀流で投げて打って大活躍、新人棋士の藤井聡太さんは次々とベテランのプロ棋士をなぎ倒して数十連勝。

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彼らの活躍は、とっくにマンガのレベルを超えています。現在野球漫画や将棋漫画は色々ありますが、正直どの主人公達よりも彼らの方が凄いです。

現実がフィクションを超えてしまっているのは人物だけではありません。今まさに世界中では未知のウイルスによる感染症が猛威を振るい、大量の死者が出ています。

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そうなってくると、どんな映画や漫画で凄惨なシーンや残酷なシーンが出てきても、「今現実社会で起きている方がひどいだろ」という風になってしまいます。

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このように現実がフィクションを超えてしまうという、ある種の逆転現象が起きている中で、どういう物語を作れば読者の心を掴めるのかというのは非常に難しい所です。

だって現実の方が凄いんだから・・・

こうなってくると、発想力の勝負になって来るのかなと考えています。読者の考える予想を2枚も3枚も上回るようなストーリー展開を考えなければ、今現実で起きている事には勝てないでしょう。

この考えで上手くいった最近の例で言うと、まさに「進撃の巨人」は素晴らしかったと思います。

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読者が読んでいて、今後どうなるかストーリーを予想するのが非常に難しかった作品の1つだと思います。

そうなってくると、現実に即したマンガよりも、ファンタジー漫画の方が描きやすくなっていくのかもしれません。

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何故なら現実に即したマンガだと、そこに出て来るキャラクターや出来事を上回る人物や現象が現実世界で起こる可能性があるからです。

でもファンタジーって描くの意外と大変なんですよね。世界観とか登場人物の衣装から何から何まで全て考えないといけないから・・・








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