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ヘンリー・ダーガーが好きです。

ヘンリー・ダーガー(1892~1973)。私が一番好きなアウトサイダー・アーティストです。

家族も友人もほとんどおらず、この世を去るまで半世紀以上にわたって、毎日一人で小さな部屋の中で1つの作品を描き続けたという人物です。

その作品は「非現実の王国で」という物語で、その数なんと1万5000ページ以上!

そして数百枚ある挿絵は独特な魅力があり、一度見たら忘れられません。

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ストーリーは簡単に言うと、5~7歳の7人姉妹の少女、通称ヴィヴィアンガールズが、子供奴隷制解放を目指して邪悪な大人の男達と戦うというものです。

残した膨大なページ数も凄いのですが、さらに驚くのがダーガーはこの自分で描いた作品を誰かに見せる気等全くなかったという点です。つまり自分の中だけで完結させていたという事になります。

ではどうやってこの作品が日の目を浴びる事になったのかというと、ダーガーが老いて老人養護施設に入る事になり、大家さんがダーガーのゴミだらけの部屋を片付けていた時に偶然発見されて世に出る事になりました。

正直作品の中には残酷なシーンもある為、好き嫌いは分かれると思いますが、興味のある人は是非検索してみて欲しいです。

ただ個人的に、ヘンリー・ダーガーは大好きなアーティストではありますが、彼と同じ人生は歩みたくありません。

現在はインターネットも発達し、誰でも自分の作品を発表する事が出来る時代です。

もしダーガーが今生きていたら、自分の作品を発表していただろうかと考えてしまいます。そしてバンクシーみたいになっていたのかなと・・・




投げ銭感覚で良いので、少しでも作品に興味を持って頂いたら、皆さんの元気を、ほんのちょっとで良いので私に分けて頂けるとありがたいです。 皆さんのサポートが私の大きな力に、そして支えになります。これからも作品はずっと描き続けていくので、よろしくお願いします。