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AIバブル予想のためにドットコムバブル(1995年〜2000年)を振り返る

もし今がアメリカのAIバブルが始まったところだとすると、ドットコムバブル(1995年〜2000年)の動きが参考になると考え、その頃のアメリカと日本、その他の国の経済ニュースを調べてみました。

一言でいうとアメリカは湧いたけれど、それ以外の国はめちゃくちゃだったということです。

■1995年
アメリカ
・ネットスケープが上場日に株価2倍に。
・マイクロソフトがWindows95発売。
・NASDAQ総合指数1994年末743→1995年末1,052。
日本
・1ドル79円の超円高。

■1996年
アメリカ

・NASDAQ総合指数年末1,291。
日本
・特になし

1997年
アメリカ

・Amazon(AMZN)が上場。
・NASDAQ総合指数年末1,570。
日本
・北海道拓殖銀行(都市銀行、総資産9兆円)と山一證券(証券会社日本4位)、日産生命(負債2兆1,000億円)が破綻。
その他の国
・アジア通貨危機。タイや韓国の通貨価値が半分以下に。

■1998年
アメリカ

・ブロードコム(AVGO)、ebay(EBAY)が上場。
・NASDAQ総合指数年末2,192。
日本

・完全失業率4.1%、経済成長率-1.3%と共に戦後最悪を記録。
・日本長期信用銀行(総資産14兆円)、日本債券信用銀行(同5兆円)が破綻。
その他の国
・ロシア通貨危機。ロシアルーブルの価値が1/5以下になり、債務不履行(デフォルト)に。

■1999年
アメリカ

・NASDAQ総合指数年末4,069。
日本

・日産が自力再建を断念しルノー傘下に。
その他の国
・ブラジル通貨危機。ブラジルレアルの通貨価値が半分近くに。

■2000年
アメリカ

3月NASDAQ総合指数が5,048をつけるも、その後すぐ大きく下げ年末2,470。バブル崩壊。
日本

協栄生命(負債4兆5,297億円)、千代田生命(同2兆9,366円)、そごう(負債6,891億円)が破綻。

■2001年以降
アメリカ
・NASDAQ総合指数は2001年末1,950、2002年末1,335と値を下げる…。
日本
・20年後に「失われた30年」と呼ばれることに。

引用)内閣府:ITバブルの発生と崩壊


■NASDAQ総合指数比較
●ドットコムバブル
1994年末 752
1995年末 1,052(昨年対比+39.9%)
1996年末 1,291(同+22.7%)
1997年末 1,570(同+21.6%)
1998年末 2,192(同+39.6%)
1999年末 4,069(同+85.6%)
2000年末 2,470(同-39.3%)

●AIバブル
2021年 15,645
2022年 10,466(同-33.1%)
2023年 15,011(同+43.4%)
2024年3月11日 16,019(同+6.7%)

ということで、ドットコムバブルではバブル崩壊の2000年3月まで
・日本を除く他国は超通貨安
・日本も企業倒産が相次ぐ
など、まさにアメリカ一人勝ちだったということがわかりました。
2022年11月30日のChat GPT無料公開を発端とした、AIバブルはどうなるか、とても楽しみです!

以上です。

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