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『俺は探偵!』

俺は探偵作家土木警備員の肩書きを持つ、立派な探偵だ。嘘じゃない。「大崎探偵事務所」で検索してみろよ。いっぱい俺の活躍っぷりが出てくるから。

俺はそこいら辺にいる、生半可な探偵とは訳が違う。大特も大型も交通誘導警備2級も持っている。そこいらの探偵が持ってない資格を沢山持っている。

何に使えるかって?尾行に使えるんだよ。ダンプやショベルカーに乗ってる奴を、誰も探偵だって思わんだろが?ついでに警備員をやりながら、張り込みできるってわけよ。

統計を見ると、探偵している奴の9割近くが、探偵に憧れた、とか、推理小説が好きだからとか、中2病みたいな動機でこの仕事にありついている。そんな甘っちょろいもんじゃあないよ、この職業は。

けれど俺は推理が得意だ。推理小説は嫌いだが。タイトル見たら、誰が犯人か直ぐ解るから。真の犯人は、著作を書いている、著者ってオチが多い。そんな風に俺の予想を裏切らないからつまらない。

三日前に受けた、宇宙人の捜索依頼は順調に進んでいる。契約手数料○万円という制度を考案しておいて良かった。後は働いた時間の分だけクライアントから報酬を貰う。一時間で○万円というシステムだ。昨日室蘭の街で聞き込み調査を行った。24時間に及ぶ調査の結果、リードに繋がれ、可愛いおベベを着た、腰のくびれたトイプードルみたいな宇宙人を見かけたという情報を得た。この依頼をこなしながら、大好きな文筆業でこの一年間を乗り切ろうと思う。

だから、買ってくれ。俺の著書を。マジで面白いから。

その証拠に、俺が本物の探偵である事が解るWebサイトを下に書いておくよ。嘘じゃないって解るから。


「大崎探偵事務所」

corporate-office-79247.business.site

『わたし、探偵になっちゃいました』

https://www.amazon.co.jp/dp/4344930398/ref=cm



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