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ストライクの練習【割りながら上げる銘柄】

今日の銘柄は【4911 資生堂】2006年8月のチャートです。

日足

局面判断

青と紫が度々交差しているので横ばい
300日・500日が下にあるので高値圏の可能性は高いが、週足では中値圏の可能性も否定できないので週足の位置を確認したいところ。シナリオは、

  1. 横ばいなので、青紫は使い物にならないが、仮に緑が紫の上で安値を決める動きがあれば、横ばいの出口として順張り買いも可能。

  2. このまま下落してオレンジまで下がり、そこでこけ戻ればレンジ下限、週足上昇を根拠に一旦買えるが、この買いは青紫をスッと上に抜ける事が前提の買いなので、青紫の長期線に負けるようなら即撤退。

  3. この辺りで留まって全部の線が集中するなら出口に注目して売り買いは変化まで行わない

  4. オレンジをスッと割ってしまうなら、コケ戻りでの買いは行わず、オレンジに負けて赤がこけるのを待って売り

練習結果

練習結果

①買い

青を割れるなら横ばい継続or下落なので順張り売りを考えなければいけなかったが、青を割ることなく更には緑が全部の線の上にいる状態で抜いてくれたので、緑の安値が全部の線の上で決まる一本。シナリオの①にハマってくれたので買い。
• 線の順番 全部の線の上に出たことに意味がある場面
• 緑の高値安値 緑の安値切り上げに繋がる
• 週足の局面 上昇
• 線の強弱  緑の安値、前回は全部の線の下、今回は全部の線の上で強い。
=0:4

②買い

→失敗
上昇トレンドが発生したものと仮定して、前回青がトリガーになっていたので、青を割る前に赤がこけ戻れば買い。2400円のレンジ上限はスッと抜けなければならない条件付き。越えられないのなら横ばい継続
• 線の順番 Pオーダー
• 緑の高値安値 上昇
• 週足の局面  上昇
• 線の強弱   前回と同等
=0:4
緑の下で赤が安値のみならず高値まで付けたは変化・レンジ上限に負けているので撤退。

③売り

→失敗
レンジ上限に負けて青を割ってしまったので、強弱が弱くなった。
線の順番  トレンド発生ならば青を割ったは変化、横ばい継続と判断
緑の高値安値 上昇なので無視
週足の局面 上昇
線の強弱 前回は青がトリガーになっていたのに割った
=2:2

④売り

→不発
前回から目線を売りにしたが、青の上に緑がある状態で赤が緑を越えてしまったので、頂点のこけは売れなかった。なぜなら緑の上で赤が安値を決めるならそこは買いのポイントなので。
だがそうはならなかったことで、緑が青を割る=上げ止まりのサイン発生のきっかけになったので売り。
線の順番 緑が青割れ
緑の高値安値 上昇なので無視
週足の局面 上昇
線の強弱 上げるならマストな動きに失敗したので弱い
=2:2

考察【割りながら上げる銘柄】

今回、なぜこんなに売りが不発だったのか…その理由はチャートを送った時に分かりました。ピンクの→で書いた所、本来ならばこの上げは2400円がMAXなはずが大きく越えたことで、この銘柄は週足で赤が緑を割りながら上げる銘柄だったことにようやく気が付きました。
横ばいの為青紫が使えないだけではなく、割りながら上げる銘柄でもあるためこのような動きだった。

割りながら上げる銘柄

とは、よくある上昇トレンドの形として「赤が緑を割らずに安値を決めて上昇が継続」するものが多いのですが、【割りながら上げるとは=週足で赤が緑を割りながら上げる】というチャートの銘柄のこと。日足で赤が緑を割ることは多発しますが、それが週足となると日足では緑が紫まで割るというかなり深い傷を負う事となり、本来そこまで傷が付くと上昇トレンドは崩れるのですが、このチャートの特徴はそれでも上昇を続けるというものです。
このような銘柄は、「緑が紫を割る深い傷が付いたのでと上げのMAXを前の高値」と仮定する道具の使用が出来ない為、通常のチャートでは売りの鉄板である場面での売り上がりが危険で、「オレンジを割るまでは、紫を割る傷が付いていても緑の高値安値が崩れていないのなら買い」割りながらではあっても上昇トレンド中には変わりないので、売りの選択は「日柄と節目を味方にした赤のダブルトップの2波目の高値越えからの売り」と思っている節があるのでその観点で改めてこのチャートを見てみると…

割ながら上げる銘柄限定エントリーポイント

なんとなくハマりそうですね。
しかし売りの明確なポイントはなさそうです。割りながら上げる銘柄は、あくまでも上昇トレンドという事なので、無理に売りを狙う必要はないですね。しかし買いも、オレンジの上でこけ戻ったからと安易に傷が付いている状態から買うのは、仮に緑の高値切り下げとなった時に取り返しがつかないことになりそうなので、普段の逆張りにこだわらず、普段ならエントリーポイントにはならないですが「割りながら上げる銘柄限定」で「赤と緑の交差を緑の安値切り上げに繋がる一本」として買いに行くのもありなのだなという発見になりました。
黄色の矢印の所、上記とは関係ないですが、緑の高値を越えた位置でこんなに横ばってくれているなら上昇してほしかっです。なのにここでの青を割るとなると、これは変化に感じます。オレンジを割った後の買いの→は蛇足になりそうな予感です。
割ながら上げる銘柄は苦手なので、まだ出くわした際はいち早く気づけるようにまた練習をしていきたいと思います。

感想


このチャートの縮尺では気が付かなかったが、小さな縮尺に変更すると、線が集中する上昇の根っこがまだ近かったことも上げが強かった理由の一つだったと気が付きました。
週足などの長期的な流れや位置の確認は必須なのだなと再確認。しかし建玉ではないこの練習を敢えて不便な状態ですることで、これ自体を今回のように失敗することはありますが、その失敗から学べることが多いので、ストライクの練習は敢えて情報不足の不便な状態で行うのは有りだなと感じまた。
練習が上手くいってもしょうがない。
実際のトレードで大きな成功を積むための練習なので。

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