【女子高生エッセイ】『ゲームの主人公に🎮』
これは私があるみとして活動する始まりの物語。
クリエイターと聞いて、どんなことを想像するだろう。
YouTuber、音楽家、芸術家あるいは芸人など、そのどれもが優れたセンスを持つと思う。
だがしかし、センスよりも経験を問われるクリエイティブな職業もある。
その1つがゲームクリエイターである。
ゲームクリエイターという言葉で一概に表すにはとても難しい職業であり、何十にも分岐してやっと1つのものを作り出すという職業だ。私はその中でもゲームのシナリオを作成する職に就きたいと最近思い立った。
というのも、私はゲーム実況が好きで、ここ2年どっぷりとその沼にハマっている。
一度入ったら抜け出せない沼のようでとてもじゃないが、現実世界に向き合う力のある人には、到底おすすめすることはできない。
私は学校で教師からのいじめを受け、一度鬱状態になり睡眠障害を今も患ったままなのだが、その際に生きる希望を持たせてくれたのがこのゲーム実況である。
私はこのおかげで生きる気力を持ち直し、その後の病状回復の方向へと進むことができたのだ。
昔からゲームは好きだった。
特にノベルゲームが大好きで、選択した事柄の違いでバッドエンドにもハッピーエンドにも自由自在に主人公が操れるのが面白くて仕方がなかった。
主人公には悪いが、新しいエンドを解放するために何度も何度も死亡させた。
現実世界では主人公になれなかった私もゲームの世界ではいつも主人公になれた。この感覚を誰かと共有したい。そう思ったのが始まりだったのかもしれない。
話を戻すが、ゲーム実況にハマり出して一年立った頃、また私の病状は悪化し、夜もほとんど眠ることができない状態になった。
長い長い夜を私は1人ゲーム実況を見て過ごした。時には自分で真夜中に電気をつけ、ゲームをすることもあった。
しかし、人がゲームをしてるのを見る方が圧倒的にゲームの繊細な色彩や細やかな感情表現、場面変化にあった音、そのどれもを何倍にも素晴らしく感じることができるのだ。
私はそれに気づいた日からゲーム実況にさらにどっぷりとハマることになった。
気がつけば最初から動画を見る上で、実況者の話す言葉よりも、主人公の小さな感情変化の方が私には重要だった。
もちろん、実況の技術があるからこそ、何も考えずに画面の細かな部分をチェックできるということである。
今の私は前述した通り、ゲームのシナリオライターになりたいと思っている。
そして、私の大好きな実況者に自分の作ったゲームがプレイしてもらいたい。
そんな風な思いが、私に詩やエッセイ、あるいは小説を書くように駆り立てた。
ゲームの中では誰かを助けるヒーローがいるように、私は現実世界でみんなを楽しませるヒーローになる。
私がヒーローになるまで。
現実世界でも自分を主人公と呼べるようになるまで。
これは私の、私だけの物語。
オリジナル記事(Original article)
要約•挿絵あり(English summary with illustrations)
完全英訳版(English version of the essay)
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