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SPBS TOYOSUにて、深海魚イベント

12月9日に、東京都江東区のららぽーと豊洲内にある、SPBS TOYOSUにて、『おさかな小学校~豊洲出張編~ 深海魚から、海とぼくらのつながりを考えよう! 』を開催しました。

SPBSは、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSの略で、「幅広い年代の人が親しむことができる "本" が持つ機能に着目し、本を売るだけに止まらないさまざまな価値を提供」するという面白い本屋さん。

「10年後も、20年後も、たくさんの人が本を楽しんでいる世の中であってほしい。」という思いから、本を売るだけでなく、併設のスペースで本に関連したさまざまなイベントを開催されています。

それにしても、「本屋で魚って…??」
私自身も、半信半疑でしたが、担当者さんの熱意により、本屋さんで子どもたちと深海魚を観察するというイベントが実現しました!!

あらためて、「深海」というとどんなイメージを持つでしょうか?

エベレスト登頂者や、宇宙に行ったことのある人と比べても、深海底に到達したことのある人はごくわずか、という未知の世界。

「真っ暗」「冷たい」
イベントに参加した子どもたちからも、こんなコメントがありました。

そして、リュウグウノツカイ、ダイオウイカ、ヨコヅナイワシなど、ちょっとグロテスクな生き物がたくさんいるイメージですよね。

農林水産省webサイト(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2008/spe1_01.html)より

私自身、いつか、機会があったら潜水艇に乗って深海に行ってみたいな~と思う、憧れの場所なのですが…
じつは、日本の周りの海は、深海だらけだし、私たちが日常的に食べている深海魚や深海生物もいるんですよ。

ということで、今回のイベントでは、魚屋さんや漁師さんから、身近な深海生物や珍しい深海生物を取り寄せ、観察したり、絵を描いたり、調べたりしました。

まずは、日本地図を見ながら、「等深線」の見方を説明。
どこに深海があるかを確認しました。
「あ、ここも深海!」「こっちも深海!」と指さす子たち。
東シナ海のあたりは浅いと気付いた子もいました。

「深海はどこにあるかな?」日本地図を見ながら、日本の周りの深海を探します。

次は、キンメダイ、スケトウダラ、ベニズワイガニ、ボタンエビなど、私たちの食卓にあがる深海生物を観察しました。
切り身ではおなじみのキンメダイも、丸のままさわる機会はなかなかないですよね…。

三色のライトを使って、深海に赤い魚が多い理由を説明しましたが…
みんな魚をさわるのに夢中で話聞いてなかったかも(笑) 
(でも、それはそれでいいのです…)

いよいよ、珍しい深海生物の観察タイム。
漁師さんの網にかかった深海生物を、いろいろ箱詰めして送っていただきました。
図鑑や水族館でしか見たことのない生き物たち、はじめて見る魚たちに、子どもたちは大興奮でした。

「これ、なにーー!?」
と、あちらこちらからかかる声に、助っ人として来てくれた東京海洋大学の大屋進ノ介君と一緒に答えます。
すぐに答えられないものも多くて、図鑑とにらめっこしながらの作業でした。

面白い生き物がたくさんいましたが、個人的に一番びっくりしたのは、ゴマフイカ(写真中央)。
体の表面のブツブツは、発光器だそうです。
上は、ツノザメ。
下の細長い魚は、なんでしょうか?(詳しい人、教えてください)

そのあとは、お気に入りの魚を選んで、自分だけの図鑑作り。
いただきます!からはじめる おさかな学』の巻末の図鑑ページをアレンジしたワークシートを出版社さんが用意してくださって、それに絵を描いて、生態や漁法について調べて書きました。

カニが好きな子、アンコウが好きな子、サメが好きな子…と、お気に入りの魚がばらばらで、面白かったです。
(ケンカにならなくてよかった!)

みんな、すごく集中して描いていました!

最後は、環境問題についても少しふれて、
私たちが捨てたゴミが海まで流されれば、やがてそれは深海に到達してしまうこと、
深海生物はまだ分かっていないことも多いし、すごく成長がゆっくりだったりするので、漁業でとりすぎれば、いなくなってしまうかもしれないこと、
などを伝えました。

子どもたちが大人になる頃まで、深海の不思議な生態系が健全なまま残されているといいな、と思います。

1時間半のイベントでしたが、あっという間に感じてしまうほど、楽しい時間でした。

参加してくれた子どもたちが、もっともっと海や魚に興味を持つきっかけになったらうれしいです。

あたらめて、参加者のみなさん、主催のSPBSさん、リトルモアのみなさん、助っ人の大屋君、深海魚を送ってくれた青山さん、ありがとうございました!!

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