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魚の仕入れ

おさかな小学校でもnoteを書こうという話になって、はじめての投稿です。
で、いきなり「魚の仕入れ」って…。
「寿司屋か!」というツッコミが入りそうですが、
おさかな小学校では魚の仕入れにけっこう力を入れているんです。

子どもたちには、なるべく生きた魚を見せたい。
生きた魚が無理だったら、なるべく新鮮な魚を見せたい。
なので、どこでなにを仕入れるかにかなりのエネルギーを使っています。
(みなさんからいただく受講料も、大半が魚代に使われています…。)

私がもともと魚市場につとめていた経験があるので、たぶん仕入れルートはいろいろ知っていて、「私だからできること」もあるとは思うのですが、でも、ほとんどはみなさんでも応用可能だと思うので、シェアしますね。

おさかな小学校の授業は、魚の観察からはじまります。

近所の魚屋やスーパーで買う

私はよくスーパーに行くので、いまの時期にどんな魚が売られているかはいつもだいたい把握しています。
日本の水産流通システムはとてもうまくできているので、スーパーで買うのが一番安く、しかも「アジ1匹」のように小ロットで買うことができます。
授業後に魚の山の前で呆然とする…ということを回避できるんです。
授業でいろいろな魚を比較するため、魚種にはこだわらないけどいろいろな魚が数種類ほしい、という場合にはスーパーや魚屋さんをこまめに回るようにしています。

近所のスーパーに注文する

店頭では切り身で売られている大きな魚を丸ごとほしいときは、
事前にスーパーに注文しておくことも多いです。
私がお願いしているスーパーは、都内に数店舗の中堅スーパーで、
水産バイヤーさんが毎朝豊洲市場に仕入れに行っています。
事前に注文しておけば、バイヤーさんが市場で探してきて、店舗に届けておいてくれます。
大きなマグロや鯛を1匹買うときや、アオリイカなどの高級魚を仕入れるときはこの方法を使うことも多いです。
レジ台にマグロをどーんと置くとびっくりされますが(笑)

スーパーで箱買い

魚市場に買いに行く

スーパーであまり扱わないような魚介類がトピックのときは、魚市場に行くようにしています。
例えば、いろいろなエビ・カニや貝が欲しいとき。
とくに生きているエビや貝を仕入れるときは、魚市場です。
私の場合は、築地場外市場にある「築地魚河岸」に行くことが多いです。
水槽に砂と海水を用意しておいて、帰宅したらすぐに移します。
そうすれば、クルマエビやアサリなどは数日間生きています。

生きたタコを仕入れるときも、魚市場を利用します。
豊洲の仲卸さんに頼んで、授業当日早朝に車で買いに行ったことも。
当日朝にバタバタしたくないので、最終手段ですね。

豊洲市場でタコを仕入れているところ

ECサイト

マニアックな魚介類を買うときには、ECサイトも利用します。
例えば、深海魚の詰め合わせとか(笑)
丸魚のノルウェーサバを買ったときも、ECサイトを利用しました。
最近では、船凍品の甘エビをまとめて買って、少しずつ解凍して授業で使ったりしました。

授業に使う小道具を買うときはECサイトが多いですが、
魚介類を買うときにECサイトを利用することはあまり多くありません。

ECで買った深海魚たち

漁師さんに頼む

全国に漁師の友達はたくさんいますが、
漁師さんから直接買うことはあまり多くありません。
正直に言うと、それは安定しないからです。
天気が悪くて船が出なかったり、欲しい魚が揚がらなかったり。

マニアックな魚で、どうしてもないと困るときや、
魚市場経由だと品質が心配なときは、
信頼できる漁師さんや産地の魚屋さんにお願いしています。

具体的には、サメの仕入れは、愛知の魚屋さんにお願いしています。
秋サケの仕入れを北海道の漁師さんにお願いしたら素晴らしい品質のものが届きました。来年度もお願いすることになりそうです。

サメは愛知の魚屋さんから

魚がないと授業ができない

いかがでしたか?
あらためて、魚がないと授業が成り立たないんだな、と思います。
面白い魚がいろいろあると、子どもたちがキラキラした目で画面越しにめてくれているのが分かります。
前日に魚がそろってから、授業の内容を考えるなんてこともよくあります。

魚は鮮度が命と言いますが、
おさかな小学校の授業も、鮮度が命!なのです。

気仙沼の魚市場に生きているタコを仕入れにきたところ

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2021年からはじまったおさかな小学校も、3月に99回目を迎えます。

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今回のテーマは海藻です。
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