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根性と情熱が試される上京陳情について〜2024長崎市議会総務委員会の場合

上京陳情とは一体


毎年夏に「上京陳情」というイベントがある。
その名の通り、上京して陳情をする。

常任委員会の委員長と副委員長、そして関連部局の部長が、アレンジしてくれた東京事務所長と共に自治体の陳情案件を持って国の省庁を回って担当の方にお渡しして回るものだ。
地方から出て行って丸一日かけて頭を下げて回り、自治体が国に対してどれだけ強い思いでお願いをするのかその根性と情熱が試されるイベントであると私は理解している。(もちろんそう解釈していない人たちもたくさんいることは認識しているのであくまでも私の理解です。)

さらに長崎県選出の国会議員の方々にも会っていただくようになっている。
会ってくれる人、会えない人。
聞いてる人、聞いても良くわかっていなさそうな人、理解している人と如実にわかるので実に興味深い。

昨年私は、建築水道委員会の副委員長として国交省をはじめとした土木関係の省庁を行脚した。
今年は総務委員会の副委員長として総務省、内閣府、デジタル庁に行かねばならない。
この夏の暑い最中に。
首に装着できるファンを巻き付けていくべきか迷っている。

なぜ、行くのか。

「お願いに行かないと予算がつきにくくなるらしい」とまことしやかに囁かれている。
真偽のほどは定かではないが、「国の人も人間だもの、来てくれてお願いしてくれたら良きに計らうものなんじゃないの」というそれっぽい理由で行くのである。
実際、長崎市も数年前に行かないことにした時期があるそうなのだが、その時期は予算が渋くなったらしい。
「…そんな馬鹿な」と思ってしまうけれど、人間だものと言われると返す言葉がない。

今年の陳情内容

今回の長崎市総務委員会としての陳情内容は以下のとおりだ。

  • 💹 物価高騰対策と地方財政支援の要望。物価と賃金の上昇に伴い、地方の財政運営が厳しくなっているため、一般財源総額の確保を求める。

  • 🏢 公共施設の適正管理に関する財政支援の拡充。人口減少と公共施設の老朽化に対応するため、施設の集約化や廃止に伴う費用の交付税措置を求める。

  • 💻 デジタル化推進に関する財政支援。システムの標準化や学校のICT化に伴う経費の財政措置を求める。

私は飛行機が苦手で知らない場所に対する警戒心が強く借りてきた猫が発動してしまうので、見知らぬ場所に放り込まれるのが強度のストレスになるASDで困ってしまうが、公務ですので、添え物のように付いて回るだけの役目をしっかり果たしてきたいと思う。

書いていて本当に、複数名で雁首揃えて行く意味あるのかなと思うばかり。
「これってなんの意味あるんですか」っていうことはこの世界にもたくさんある。
あるけど、私にとって意味のあることばかりだけで世の中が成り立っているわけではない。
私にとってよくわからないことでも、それが深く何かの役割を果たしていることは山ほどあるのだ。
主観だけで世の中を裁くことなく、広い心で受け流していきたい。
ただし、「いや流石にこれはどうだろう」ということについては、その違和感を大切にして議論をしていきたいと思っています。

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