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#18 狭い面積から農業を始めるには!?

いきなり広い面積で農業を始めるのは機械やハウスなどの初期コストがかかる。。。
まずは働きながら狭い面積で小さく農業をやりたい!!
こんな考えを持っている方は、多いのではないでしょうか?
そもそも農業をやるにあたって、どれくらいの面積から始められるのでしょうか!?

農地法に最小限の面積(○○a)が定められている!!

農業経営の面積は、原則として都道府県の場合50a以上(5000m2以上)とされています。(農地法第3条第2項第5号)

いきなり50aとなるとかなり広いですね。。
単純計算した場合の大阪府の1経営体当たりの耕地面積がだいたい65aですので、いきなり平均に近い広さが求められます。

ただこの下限面積は、各市町村の農業委員会が「別段面積」として、地域の実情に応じて設定することができます。

そこで、大阪府の各市町村が掲げている「別段面積」をまとめてみました。

別段面積(記載のない市町村はHP等でわからなかった。)

多くの市町村が20aを設定していました。
ただ、これでもある程度の面積が必要であり、全く当てのない人が農業を始めるにはハードルが高いと感じられるかもしれません。

もっと狭い面積から始めるにはどうすればよいのでしょうか??

市民農園よりもちょっと広い面積で始める方法

もちろん、市民農園を借りるのが一番手っ取り早いです。
ただそれよりも広い面積で始めたいという人には、大阪府が行っている「準農家」制度が活用できるかもしれません。

大阪府のホームページより

こちらによると、市民農園よりも広く、各市町村が定めている下限面積よりは狭い農地で始めることができる制度です。

活用するには、技術レベルや販売金額目標などの要件をクリアする必要があります。

一定の技術レベルがあると認められた人であれば、狭い面積から農業を始めることができそうです。

ざっくりまとめるとこんな感じです。
下限面積を超えている場合は、農業委員会が認めてくれれば始めることができます。(もちろん技術要件などあります。)

これから国の制度も変わる!?!?

この下限面積ですが、3月の日本農業新聞に「農地取得の下限廃止」という記事が出ていました。

これまでは、農地を借りるハードルを上げて、確実に農業経営が成り立つように入口を絞っていたのが、半農半Xなど様々な関わり方があることから、門戸を広げようと制度を変更しようとしているのかもしれません。

小さいところからコツコツ農業を始めようとする方にとってはよいでしょうし、
既に農業経営をがっつりされている方には、色んな人に貸すことで農地が荒れてしまったり、中には開発に乗り出す人もいるのではないかといった不安が出るかと思います。
これからも議論が交わされそうなトピックですねー

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