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『長ぐつをはいたネコと9つの命』感想 たった一つの命に人生を込める道の物語

9個命があると、軽く生きてしまう。1つの命に執着し、人生をかけることで輝いてくる。主人公の猫、プスはヒーローたが、注意力が散漫になりがちで、気づけば、残り一つの命になってしまう。そこから、何でも叶う宝を見つけて、いのちを増やしてもらう三段なのだが、中々に厳しくなる。しかし、狼の姿をした死神との戦いの中で、命の大切さを学び、命がけで生きることを決めていく。そーゆー話を見ていると、一つしかない命の大切さを訴えといるように感じた。ネコの姿から、毎日懸命に生きないといかんなと考えるが、大事なのはそのプロセスにある。

話の中では、プスが死んだ要因が出てくるが、段々と、命を安く考えているようになる。あくまで自分に対してだが、それでも気楽に生きすぎて、それが逃げに繋がっていく。結婚式、死神、そして、自分自身。プスの成長が描かれている作品だ。猫なのに強く、巨人すら倒してしまう。強いからこそ弱く、精神的には未熟である。だからこそ、成長が楽しみになる。物語として成長は大切であり、根幹といっていい。成長は自分に当てはめることができるからこそ、素晴らしい。プスは精神的な成長をしているが、そのプロセスが大事である。

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