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映画「宮松と山下」感想 香川照之×記憶喪失の男×大人になった兄と妹

香川照之の演技が最高だった。いつも大声のイメージだったが、物静かな印象に変わり、何か役者魂を感じだ。記憶喪失していて、最愛の妹の存在すら忘れしまう。再婚で血のつながりのない妹みたいで、香川照之演じる宮松は、女性として見てしまう。そこで、津田寛治演じる健一郎は宮松こと山下を糾弾してしまう。その過程で突き飛ばしてしまい、山下の記憶喪失の原因になる。その後、健一郎は山下の妹の藍と結婚する。記憶喪失の山下を見て、気が気でなかったはず。しかし、藍も山下を男と見ている感じがした。再開した時に恋人みたいに抱きしめていたし、山下の服の匂いを嗅いでいた。ある意味で、健一郎の介入で仲が割かれたといった印象とも言える。血の繋がらない兄と妹の物語に、記憶喪失のスパイスを入れて、物語が複雑になる。


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