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映画「屋根裏のラジャー」感想 イマジナリー×ラジャー×中盤以降

●序盤はつまらないが、中盤以降面白くなる。イマジナリーのラジャーが全然成長しないし、生まれて間もないイマジナリーだから仕方ないけど。アマンダと離れてからの成長ぶりはすごいし、ある意味でアマンダが母でもある。

○監督がジブリ作品で活躍したアニメーターだった。本作を観ているとジブリっぽいなと思ったが、ジブリに深く関係していた。内容は最初は退屈だった。ストーリーが良くわからなく、イマジナリーとは何?と思った。イマジナリーは生み出した本人しか見えないし、物理的に干渉できない設定になっている。だから、話がイマジナリーより主人公のアマンダ主体になっていて話の見通しが立たなかったからだ。しかし、ヴィランのバンティングが出てきてからは話がイマジナリーのラジャーメインになり面白くなる。他のイマジナリーが出てきたり、イマジナリーの本質やバンティングのヤバさが描写されだして、ストーリーが進む進む。ラジャーは力がなく弱気なのだが、アマンダの危機にバンティングに立ち向かっていく。王道なのだが、伏線が消化されだして、終盤の展開は手に汗握る。忘れようとも、イマジナリーは憶えていてここぞという場面で介入してくれる。本作は、イマジナリーは架空の存在だが、実は例外はあり、他人から見えたり、本来できない動作をしたりする。アマンダの母がロジャーを見れたり、泣かないと設定したのにラジャーはラストに泣くからだ。空想と現実。

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