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3分で読める映画「アルピニスト」登山ではなく断崖絶壁の岩を登る天才

山でも断崖絶壁

  • 山ではなく、岩を登る天才、マーク。娯楽として、クライマーに有名な岩を登るのは鳥肌が立った。まるで、わたしがゲームや読書するような感覚だろうか?傾斜が90度の岩で、手だけで登っていく。他のクライマーはヘルメットをつけているのに、マークはつけていない。それは天才だからというよりも、人間を超越した存在に思えた。

  • 本作を鑑賞する前は、登山するイメージだったが、明らかに岩や氷壁を登っている。特に氷壁に関しては、将来的に高難度の山を登るための予行演習みたいだった。世界的に難度の高い山は、岩と氷壁が複雑に入り交ざる。正直そこまでして登りたいのかと思ったが、それはどんな趣味や仕事に言えることだ。

山では自然との読み合い

  • 自然との戦い。この映画を観ていると、それが如実に分かる。岩の形状、崩れ、氷壁の崩れ、落雪、雪崩。さらには、登山道具の選定も大きな要因になる。如何にマークといえど、ある程度の装備は必要だった。特に雪崩はまったく読めなく、非常に恐怖だ。天候をどんなに注意しても、山の状況を観察しても分からない。

  • 結局のところ、それが山の怖さだと思う。自然との戦い。人間には計り知れない対象に対して、人間が登るという行為で戦う。いや、戦うというのが正しいのか分からない。やってみたいかと言われれば、NOだが、価値観の違いだろう。十人十色、個性が尊重される時代。山に関するドラマやアニメでは、そこに山があるからというテーマがある。わたしにはわからないが。

山を登るとは?

  • 山を登る。その意味は分からない。本作では、断崖絶壁を登るマークのドキュメンタリーが描かれている。マークはなぜ山を登るのか。いや、理由はないかもしれない。そこに山があるからだ。岩壁を登る経験がないわたしにはわからない。そこに答えを出すよりも、マークの生き様を観たほうがいいだろう。

  • マークの生き様は全く知らない世界だった。その一端でも観ることができた。知らない世界を観るのは、心が揺さぶられる。わたしのように本格的な登山の経験がない人間に向けた映画かもしれない。理解しようとしても、理解できない部分がある。その隙間をどのように、何の経験で埋めようかと考えた。

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