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映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」感想 姉妹の人生×ヴァイオレットのサポート

割と印象に残る作品だ。二部構成で、前半は貴族が通う学園での姉の生活、後半はヴァイオレットと共に郵便配達をこなす妹の話だ。印象に残っているのが前半で、学園でのヴァイオレットの代筆以外の生活が観れた。普段は一人部屋でタイプライターを打っている印象だからこそ、この映画に価値がある。姉妹が主役でヴァイオレットの心情はほとんど描かれない。姉妹に振り回される感じというのが新鮮である。姉の学園は、貴族が通うようなところでマナー、ふるまいを勉強する。ヴァイオレットエヴァーガーデンの世界観では、その技術を学んだ後に、有力な貴族に嫁ぐといったところだ。ラストに、美しい女性になった姉が出てくるが、すごく美人で、振る舞いも見事。ある意味で、人生の理想的な形に観えた。学園生活は非常に窮屈に見えた。とはいえ、それは姉からの目線で他は慣れている。華やかな学園で将来は貴族の関係者。それは社会の一つで別世界。わたしはヨーロッパをイメージして、綺麗な衣装でダンスや会話をする。そーゆーことが、映画から理解できたことだ。ヴァイオレットのサポートは素晴らしく、貴族の振るまいをよく理解していた。一体どこで学んだのか分からないが、立ち振舞がメイドと王子様を組み合わせた感じである。代筆は非常に重要なアイテムになり、妹にわたる。それが後半だが、姉の物語は、華やかな中での孤独を感じさせるつくりになっている。戦争が終わり、妹と暮らす。そこから、権利者の娘と分かり貴族の学園に入る。本作では天国のようで牢獄の印象を与える。

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