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映画【ルックバック】の感想 なぜ劇場に行く人が多いのか?

■圧倒的なリアル感と物語の面白さ

◯劇場に行くとすごく人気で驚いた。予約を見ても座席がかなりされていて、舞台挨拶もかなりの盛況ぶりの様子。ルックバックが終了する時間になると人が流れ出して、否が応でも人気を実感する。特典の緑ブックを持っている人が多くて、特典の効果よりも何を観たかを判別するアイテムになっているように思う。口コミで広がったと思う。そこまで大々的には広告されている印象がなかったからだ。物語の良さを示している。

◯人気ってなにで火がつくか分からない。元々話題にはなっていた漫画で、映画化されて観たい人実際に多かった。ただ、人気が数週間続いているからリピーターか多くいるのだろう。面白い話だし、共感できる部分もある。観る人が思う挫折や成功がリアルに描かれているから観ていて感動したり、怒りを覚えたりする。物語の面白さが60分に詰まっており、リアルさもあるために人気があるのかもしれない。

■漫画

◯すごく印象に残った。ラストのただひたすらに机に向かう藤野が。京本の死後、色んな葛藤があったはずだが、漫画に向かい合う姿勢が記憶に残る。仕事をする意味は分からない。京本を一時的に忘れるためか、京本がいたから描けた漫画に向き合うためか、京本を思い出していたのかは読み取れない。ただ、エンディングにおけるひたすらと漫画を描く背中を映すのはインパクトが大きかった。


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