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映画「数分間のエールを」感想 不思議な作画×音楽、MV作り×再生数の冷酷さ

■アニメにしては不思議な作画だった。海外アニメのタートルズに近い。絵画に近く、やたら動く。彼方の親友が美大志望も影響していると思う。劇中のシーンでまさに絵画を描いて、葛藤しているシーンがあるからだ。あそこはまさに絵画であり、彼らの内面がよく分かる。

■モノを作る。音楽や絵画、MVがテーマにあるが、そこには葛藤があり、どんなに想いを込めても届かない。届くためにどれだけ苦しいか、最初は楽しくても結果が出なければ現実が目の前に迫る。実家が太いなど経済的に余裕があるのなら良いが、そうでないならいつか向き合う必要がある。

■いくら楽しくとも結果が出なければ続けるのは難しいだろう。動画配信で再生数が300という具体的な数値は精神的に答えるはずだ。有名な歌手やグループは何千万回というレベルで、現実でも100万再生あたりが有名曲の閾値に見える。数値は残酷であり、打ちのめされる。だからこそ、応援そして一人でもからファンの存在が必要だ。

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