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映画「君は放課後インソムニア」秘密の共通点がある恋愛は尊い

かなり良かった。青春映画で恋愛が絡み、マ山あり谷ありの心が暖かくなる映画だ。夜に眠れない丸太と子供の頃に心臓の手術をしている曲の二人が、眠れないからじぁあ天体観測して、カメラで写真を撮ろうよというのだ。このカメラが重要であり、眠れないから昼学校で睡魔で襲われて、まわりから理解されないから、苛立ちながらもしぶしぶ学校生活を送る丸太が、カメラを撮るという目的ができることによりイキイキとしていくのだ。二人が出遭ったのが天文部の部室であり、天体望遠鏡を使いながら、観測会や写真コンクール入賞して天文部を続けさせようとしていく。天体望遠や写真撮影をするさなかで、不眠の苦しみを持つ二人が、夜に目的を持ち、それが二人の距離を近づけて恋愛に発展していくのは気持ちがいい。天文部を存続させるために頑張っていると、お互いが気になり、本音や秘密まで話せる仲になる。観測会の中止により二人の距離はかなり接近して、そこから写真撮影がとても大事なことになる。コンクール入賞が存続の絶対条件になるが、写真を撮る中で、丸太は写真のひらめきが起こるのは曲を撮影対象にした時になる。この本人も理解していないが、だんだん恋愛に発展していく流れは最高だった。

丸太や曲が同じ境遇からどんどん仲が深まっていき、恋愛に発展する様子が印象的だった。二人共夜に寝れない共通点があり、同じ悩みを話せる仲になる。家族や友達にも言えないことであり、丸太は不眠と寝不足、曲は心臓を手術したことを他人に言うことができない。二人はお互いに秘密を言うことで理解しあっていく。曲は心臓のことを言うことで、かわいそうと思われるのが嫌らしいが、丸太は曲はかわいそうではないと話す。曲を人として対等に扱っており、曲の姉も丸太を認める要因となる。不眠の悩みが天体観測屋写真撮影から二人だけの秘密の時間になるのが良い。みんな眠い時に全然眠くないし、同級生に見られないから誰にも邪魔されない。こーゆー男女の関係性は高校生や大学生の時みたいに、お金や立場、権力があまり関係ない時代だからこそ美しく見える。大人になると、経済力や人脈が割と人生に関係してくるから中々純粋な恋愛感情だけで付き合うのは難しいと思う。働き出すと、家賃とか電気料金、趣味のお金が必要になるのが実感できるだけに、100%相手のことを考えられる関係性はすごく美しく、尊く、素晴らしい。ラストに、曲が天文部に復帰できたのも良かった。

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